状況が裂いた部屋

音楽と映画と日常について

「ただ座っている老人」についての考察

街を歩いていると時々見かける、何をするでもなくただじっと座っている人。大抵が老人で(どちらかと言えばおじいさんの場合が多い)、普通の民家の前などで、椅子だったり、玄関の石段だったりといった場所に腰をかけて、ぼうっとしている。目の前の道を行き…

読書の時間

恩田陸の著作に「小説以外」というエッセイ集がある。その中に収録されている「読書の時間」という一編は読書というメディアの真理を短い文章でこれ以上なく端的に言い表しており、初めて読んだとき心の底から感服してしまった。短いので思い切って全文を引…

マタギの話

「大宴会in南会津」というローカルなフェスに行ってきた。空気公団、ミツメ、スカートなど、ちょうど見たかったバンドが全部見れて本当に大満足だった。が、ここではあえて同会場で開催されたマタギの方のトークライブについて書く。 会場はこんな感じ。話者…

『エウレカセブン ハイエボリューション1』を観た

『エウレカセブン ハイエボリューション1』、公開初日に観てきた。新劇場版全三部作の第一弾。 テレビシリーズが終わったのが2006年、そこから11年を経ての劇場版。以前にストーリーや設定がだいぶ改編された『ポケットに虹がいっぱい』という劇場版もあった…

無題

・まとまった文章を書けなくなった。読むにも書くにも体力がいる。思い返せばきちんと書けたことなんて一度もなかった気がするけれど。ここで言う“体力”というのは能動的に何かに取り込む時に必要なモチベーション、知識の引き出し、そしてそれを人に見せる…

愛と笑いの夜

iPhoneのメモ帳に残っていた、今年の5月頃の飲み会の記録。ゼミの同期、後輩と男3人でただ集まって飲んだだけなんだけれど、単純にとても楽しい夜だったので文章にしておく。 ある金曜日の夜、その飲み会は新潟の古町で決行された。古町は駅から徒歩15分は…

喫煙所の話

先日遊園地に行った。中学生の頃にディズニーランドへ行った以来なので10年ぶり。田舎にポツンと建っているその遊園地は、いい感じに寂れていてなんとも言えない情緒があった。店員さんもシルバー人材センターから来ました、みたいなおじいさんばかりで、皆…

タイ旅行記②

タイ旅行の記録の後半。 ◯3日目 前日にシンハービールをたらふく飲んだ割には早朝に目が覚める。ホテル内を探検して屋上で煙草を吸った。隣のホテルはプールがついていたが当然誰も泳いでいなかった。 この日は近場の寺院と王宮を見て、買い物をして移動、夜…

タイ旅行記①

2017年7月14日〜17日の日程で人生2度目の海外旅行へ行ってきた。行き先はタイ、友人と男2人旅。現地で過ごしたのはだいたい2日半、飛行機で日を跨いだので2泊4日の旅行だった。コンパクトなからとても楽しい旅行になったので書き留めておこうと思う。 ◯1日目…

日本版ボーナストラックの功罪

高校2年の夏に「Today」のPVを見て以来、ずっと自分の中でオールタイム・ベストバンドであるSmashing Pumpkins、そのTodayが収録されていて、バンドがブレイクしたきっかけとなったアルバムが2nd「siamese dream」。 全13曲、トータルタイム62分の名盤だが、…

SuiseiNoboAz@酒田music factory

酒田でフェスを見てきた。7月上旬の土日2日間を使った、各日1ステージのみの、小規模でいかにも地方のライブイベント、って感じのやつだ。なかなかに雰囲気が良くて楽しめた。ユニーク過ぎるパフォーマンスと格好良過ぎる曲で一瞬でファンになってしまったCH…

手帳が好き

手帳が好きだ。大学1年の頃から毎年買ってそこそこ活用している。手帳を選ぶ作業も好き。4月始まり派なので年度末にはだいたい本屋をうろついて手帳を物色している。一年に一冊しか買えないのがもどかしいがそれもまた良い。いま使っているのはかなりシンプ…

三部作について思うこと

僕の中のオールタイム・ベスト映画は12歳の頃から「BACK TO THE FUTURE」である。監督ロバート・ゼメキスはこの傑作の続編を絶対に作らないと決め、また他人に勝手にリメイクされないようあらゆる権利を買い占めているという。素晴らしいと思う。この傑作に…

「金字塔」から20年

今日で中村一義の1stデビューアルバム「金字塔」の発売から20年が経つらしい。発売日は1997年6月18日。「97’の世代」では一番影が薄い感じもあるが、相変わらず全国ツアーやフェスへの出演、新譜の発表などいいペースで活動していて嬉しい。ライブはなかなか…

無題

新潟で暮らして20年目になる。出身は新潟だけど、4歳になる直前まで父親の仕事の都合で東京で暮らしていた。親の離婚をきっかけに母の実家に帰った感じだ。この地方都市はこれぞという観光地はないが住み心地でいえばそこそこ悪くない、丁度良さのある街だと…

「バンド力」の話

昨年の5月にバンドに加入して、もうすぐ1年が経つ。 初ライブは6月だった。あれから月2本ペースでのライブ、EP1枚とスプリットCDの発売、自主企画と自主スタジオライブなど思い付く限りのことを悉くやってきたこれまでを振り返ると、つくづく運のいいバンド…

好きな小説のタイトル10選

・葉桜の季節に君を想うということ ・蛇行する川のほとり ・うたかたの日々 ・永遠も半ばを過ぎて ・風に舞い上がるビニールシート ・アンドロイドは電気羊の夢を見るか? ・あなたの人生の物語 ・砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない ・白夜行 ・青が散る 随分と…

雑記

・話題の新作映画が公開されるたびにTLに並ぶ感想やメタ的な評論(自分が映画クラスタをたくさんフォローしていたせいかもしれない)、そしてときどき流れてくるネタバレを見てしまわないうちに、と早めに映画館へ足を運ぶ自分 ・真空ホロウというバンドのHPの…

喫茶店の話

・家に居場所が無いので、相変わらず休日は喫茶店かサイゼリヤに入り浸っている。歩いて行ける距離にある純喫茶はとても雰囲気はいいのだけれど、近所のおばちゃん連中がたむろしてる時はやかましくて読書もままならないので車で移動して結局コメダ珈琲に流…

味のある自動販売機

両津港にある佐渡汽船フェリー乗り場。 柿の自販機。 温泉街の古いタバコ自販機。絶対タスポ対応してない。 白鶴の自販機。 大正製薬の自販機。 職場の研修所に「募金自販機」がある。写真は無い。 普通のコカコーラの自販機なんだけど、右下の一箇所分、飲…

アメリカン・グラフィティ(1973)

1973年、ジョージ・ルーカス監督作品。スターウォーズシリーズの第1作「新たなる希望」は1977年の公開なので、まだ無名だった頃。あんなSF大作ではもちろんなく、若者たちのとある青春の一夜を取り上げた群像劇。「ワンナイトもの」という括りがあるなんて知…

チェーン店の丁度良い居心地

いまサイゼリヤの喫煙席でこの文章を打っている。家から近いこのサイゼは最近すっかり常連になってしまった。深夜までやっていて、価格が安く、椅子がソファーで喫煙席があるという条件を全て満たしさらに近所にあるので、文庫本とメモ帳を持ち込みついつい…

ArtTheaterGuild「4AM Mellow Diver」

波のイビキも聞こえない 無駄な色もない君もここに来ればわかるさ 眠気を見逃すのさどんな色でも描けない 写真にも映らない隙間から漏れる光は此処に見に来ればいい 4AM Mellow Diver青い波で遊ぶさ 何の痛みも忘れずに無駄には笑えない空の頭振って鳴らした…

好きな文豪・政治家の写真

室生犀星 高橋是清と斎藤実 三島由紀夫 太宰治 川端康成

好きなモノクロのアーティスト写真

The Stone Roses Oasis The La's Pink Floyd ゆらゆら帝国 The Strokes 電気グルーヴ Doors My bloody valentine slowdive RIDE supercar Smashing Pumpkins

ニュージーランド旅行記②

旅の記録の後半。 ◯8日目 この旅最大のハイライトとなったミルフォードサウンドへ。 出航する港へ着くと、もうクルージング船が何台も停泊していてテンションが上がる。右に写っている船に乗りたかったが、残念ながらグレードが高すぎたため断念、120分で湾…

ニュージーランド旅行記①

もう1年も前になるけれど、大学の卒業旅行として友人とニュージーランドへ行った。日程は2016年の3月17日〜30日の14日間。現地でレンタカーを借り、移動日を除く10日で約1,800キロ運転し、南島をほぼ一周する割と壮大な旅。初の海外旅行にしてはやり過ぎだと…

好きな質感のPV

90年代後半から00年代初頭にかけてに多い、チープで今観るとおかしみのある、でも何だかワクワクするあの感じ。独特な雰囲気があってたまらなく好きだ。ネットも普及してなかった当時、深夜のテレビ番組でひっそりと放送され、好きな人だけが話題にしてたん…

座席の選択

煙草吸いたい〜と喫茶店に入り、入り口から座席に着くまで10歩くらいの間にサッと座席を見渡す。喫煙席には2人掛けの席が横並びで5つあり、左端、真ん中、右端と埋まっている。必然的に2組の間に座るしかない。左端のJK2人組はかなり喧しくしている。真ん中…

私を構成する9冊

1.「ブラザーサン・シスタームーン」恩田陸 2.「ノルウェイの森」村上春樹 3.「ハーモニー」伊藤計劃 4.「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦 5.「青が散る」宮本輝 6.「スカイ・クロラ」森博嗣 7.「GO」金城一紀 8.「ダヴィンチ・コード」ダン・ブラウン 9.「…