状況が裂いた部屋

旅行と読書と生活

2018-05-29から1日間の記事一覧

宮本輝『青が散る』

どうしてこんなにも哀しく、寂しいのだろう。テニスに打ち込む主人公を描いた青春小説だというのに、読後まず浮かぶのは「寂しい」という感想だ。これは初めて読んだ学生の頃から変わらない。むしろ読み返すほどにこの寂しさ、無常感は強まるばかりだ。 簡単…