状況が裂いた部屋

音楽と映画と日常について

雑記

「ただ座っている老人」についての考察

街を歩いていると時々見かける、何をするでもなくただじっと座っている人。大抵が老人で(どちらかと言えばおじいさんの場合が多い)、普通の民家の前などで、椅子だったり、玄関の石段だったりといった場所に腰をかけて、ぼうっとしている。目の前の道を行き…

読書の時間

恩田陸の著作に「小説以外」というエッセイ集がある。その中に収録されている「読書の時間」という一編は読書というメディアの真理を短い文章でこれ以上なく端的に言い表しており、初めて読んだとき心の底から感服してしまった。短いので思い切って全文を引…

愛と笑いの夜

iPhoneのメモ帳に残っていた、今年の5月頃の飲み会の記録。ゼミの同期、後輩と男3人でただ集まって飲んだだけなんだけれど、単純にとても楽しい夜だったので文章にしておく。 ある金曜日の夜、その飲み会は新潟の古町で決行された。古町は駅から徒歩15分は…

喫煙所の話

先日遊園地に行った。中学生の頃にディズニーランドへ行った以来なので10年ぶり。田舎にポツンと建っているその遊園地は、いい感じに寂れていてなんとも言えない情緒があった。店員さんもシルバー人材センターから来ました、みたいなおじいさんばかりで、皆…

味のある自動販売機

両津港にある佐渡汽船フェリー乗り場。 柿の自販機。 温泉街の古いタバコ自販機。絶対タスポ対応してない。 白鶴の自販機。 大正製薬の自販機。 職場の研修所に「募金自販機」がある。写真は無い。 普通のコカコーラの自販機なんだけど、右下の一箇所分、飲…

迷子になりたい

迷子になりたい。正確には「あー、自分いま迷子になってるな…」という状態に憧れてる。 思えば物心ついた頃からずっと同じ街に住み、絶対に親元から出て違う場所に住むぞ…と決めていながら大学進学も上手くいかず結局街を出られず、そして就職はまあここまで…

SuiseiNoboAz「the end of the world vs vinyl bukuro」

suiseinoboazのライブDVD。2011年11月13日に代官山UNITで行われた2nd発売後のツアー最終日が収録されている。 凄まじい熱量とメンバーの演奏の巧さ、ロックバンドの格好良さの全てが表現されている最高のライブだと思う。カメラワークも抑えめの演出も全てが…

語り得ないもの

ここ最近、自分の頭の中がひどくごちゃごちゃしているのを感じる。元から自分の考えを整理できない人間で、大事なことを人に伝える時は一度話をシミュレーションしてから話題にする癖をつけていた。しかしタイミングというのは大抵自分で選べないことが多い…

煙草を吸うシーン

傑作である「踊る大捜査線」シリーズ(※劇場版3作目を除く)のスピンオフ映画は何本かあるが、その中でも特に好きなのが「交渉人・真下正義」(2005年、フジテレビ)だ。主演はユースケ・サンタマリア。 この映画の終盤、事件が一応の解決を見て、登場人物たち…

「窮屈さ」の研究

窮屈の原因は何なのか、と真面目に考えてみる。 高校生の頃の自分は、ある意味で健全で真っ当な、どこにでもいるような男子高校生らしい悩みを抱えていた。定期考査の度に築く赤点の山、部活では上手い後輩の活躍で試合の出番が減る一方で、クラスではなんと…

居場所の話

今現在、自分にはいくつの「居場所」があるのかと考える。この場合の指す「居場所」とは、自分の帰属というか「肩書き」であったり、所属しているグループのことだ。誰かがこのグループに電話をかけて、「そちらに〇〇(僕)は居ますか?」と言ったときにそこ…

救いが欲しい

救いが欲しい

ネットカフェの個室

・最近一番落ち着く場所だ。・自分の中での夏が始まったなー、と感じる瞬間は多分金曜ロードショーで毎年7月ころ放送されるアニメ映画版「時をかける少女」を観ること、深夜家を抜け出し自転車でコンビニへ行きカップのシャーベットアイスを買ってくること、…

私の好きな90年代

The Smashing Pumpkins - Today 〝最果てにて〟 中村一義 - YouTube serial experiments lain Blu-ray BOX 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン 発売日: 2015/10/23 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (2件) を見る 踊る大…

生きた心地

一週間の東京出張を終えて、新潟へ帰る上越新幹線の自由席でこの文章を書いている。 楽しかった学生生活から一変、地獄のような忙しさの社会人生活で心が弱り、溜め息と独り言が止まらなくなる見るからに酷い状態(無意識なあたりがヤバい)に陥り、危うく根を…

世渡り上手

小学校の卒業文集に「世渡り上手」というタイトルの作文を書いた友達がいた。内容もなかなかにぶっ飛んでいて、詳しい部分まで覚えていないがすごく人を食ったような文章でひねくれたことを書いていた気がする。まったくマセガキだな、と読んだ大人たちは苦…

まともな人間

救いが欲しい。無償の愛が欲しい。誰かにひたすらお前はよく頑張ってる、と褒められたい。当たり前の事を当たり前にやってるだけでは誰も褒めてくれない。でもミスすれば責められる。日々のタスクをこなしてるだけでも相当に凄いことだと思う。社会人みんな…

社会の歯車

本格的に働き出して2日が経った。忙しい。半端じゃない。学生の頃時々言って「あー俺いま忙しくてさぁ」の「忙しい」とは笑えるほどレベルが違う。まず僕が研修に行っていた先週一週間分の仕事が溜まっており、訳も分からないままそれに手を付けている。手を…

人生のエンドロール

昨日サークルの追いコンが終わり、今日は学部棟で卒業者名簿を確認してきた。明日はゼミの追いコンだ。次々と自分の所属していたグループから追い出されて、感傷に浸る合間もない。サークルでは泣くかもな、と思っていたけれど特に目頭が熱くなることもなく…

憧れられたいという欲求

憧れられたいという欲求。憧れ、というのは尊敬に似た感情だと思うけれど、実際に自分がそうなりたいと強く思っている、みたいな場合で使われることが多いイメージ。あとは好意を含む意味でも使われるか。「憧れの先輩」とか。ちなみに辞書的な意味は「理想…

自己開示ができない病

人前で自分のことを話せない。全く話せないわけではないし、本当に親しい数少ない人間にはつい最近になって少しは話せるようになった気がする。なぜ話せないのか。単純に恥ずかしいからだ。 だがしかし(サヤ師かわいい)、この「恥ずかしい」はとてもとても…

ブログタイトルについて

中村一義のファンならご存知の通り、「状況が裂いた部屋」とは彼が初期の宅録作品を撮った自宅の部屋の名前だ。中村一義は(以下「ナカカズ」って書くけどこの呼び方好きではない)18歳の頃、祖父母が用意してくれていた大学進学用の資金を注ぎ込んで部屋にス…

物事の終わりについて

物事が終わる瞬間が美しいと思う。人の死、映画のエンドロール、バンドの解散、デパートの最後の営業日。熱狂的なお祭り騒ぎで終わっていくものよりも、静かに温かく見送られるような終わり方が好きだ。そんな終わりに立ち会いたいものだ。 昨年の夏、確か報…

感想と評論の違いについて

ネット記事をよく読む。たいていはTwitterでTLに流れてくるニュースサイトの記事や音楽サイトの記事が多い。個人的にブックマークしていて定期的に覗く他人のブログもある。硬い文章から柔らかい文章、読まれる人を意識して、飽きさせないようにユーモアを詰…

このブログについて

実はブログを開設するのは3度目だ。大学1年の一時期アメブロで書いていたブログがあったけれど長らく存在すら忘れていた。その次にはてなブログで書いたものも長続きせず、今見返したら10日分くらいしかなかった。それでも解析を見たらそれなりに読んで…