状況が裂いた部屋

音楽と映画と日常について

手帳が好き

   手帳が好きだ。大学1年の頃から毎年買ってそこそこ活用している。手帳を選ぶ作業も好き。4月始まり派なので年度末にはだいたい本屋をうろついて手帳を物色している。一年に一冊しか買えないのがもどかしいがそれもまた良い。いま使っているのはかなりシンプルな紺の革の手帳だ。気に入っている。昨年度は毎日3行程度の日記を書くことができるものを選んだんだけれど、三日坊主を発動し大して書かなかったので薄いものにした。

   一時期はスマホにスケジュールのアプリでもいれてそれに一元化しようか、とも考えたけれど、やはりアナログの良さに気付き、結局現在に至る。就活中とかにつくづく思ったけど、スマホに掛かってきた電話の内容をメモしようとしたときに当然ながらスマホにメモできない。仕方なく手近な紙に書き散らし、それをいちいち入力するというのは面倒極まりない。そんな実用上の理由以外にも、手書きだからこそやっぱいいなあとなる瞬間が時々ある。11月のページを開くと、祝日が2つあることが一瞬で認識できて喜びが大きい。iPhoneのカレンダーだといまひとつここ祝日だ!感を味わえない。あと鉛筆で直感的に予定を書き込めるのが良い。3日間の出張なら「東京出張6/6→6/8」と3コマ横断して矢印を引けば分かりやすい。イベントの日は丸印、ライブの日は二重丸をつける。

 

   過去の手帳を読み返す作業も好きだ。特に大学1年の頃の手帳は読みごたえがある。何を思って参加したのかわからないイベントや特別講義、今じゃ縁が切れてしまった当時の知人との飲み会、などなど。飲み会が多すぎる。とんでもない体力と無鉄砲さが感じられて当時の自分の若さに参る。ひたすら遊び呆けていた大学1年、地獄みたいな恋愛と様々な不安からかなり精神の浮き沈みが激しかった2年、バンドから距離を置いて孤独に公務員試験の勉強に打ち込んだ3年、バンドと旅行で生き甲斐を取り戻しつつも常に寂しかった4年、と大学生活が思い出される。これら4冊の手帳は思い出をリマインドさせる強力すぎるトリガーであるため、タイムカプセルにして10年くらい寝かせたい気もする。でも今だに押し入れの手前に置いてあり、半年に一度、衣替えの度に見つけては読んで身悶えている。