状況が裂いた部屋

音楽と映画と日常について

喫煙所の話

   先日遊園地に行った。中学生の頃にディズニーランドへ行った以来なので10年ぶり。田舎にポツンと建っているその遊園地は、いい感じに寂れていてなんとも言えない情緒があった。店員さんもシルバー人材センターから来ました、みたいなおじいさんばかりで、皆さんアロハシャツを着ており、非常にのんびりとした空気が流れている。適当にジェットコースターに乗ったら割とスリルがあった。スピードの恐怖よりも老朽化の心配からくる部分が大きかったかもしれない。クライマックスの景色が良く、調子いいときのバンドでの演奏中みたいな無敵感を味わえた。滞在2時間くらいだったがなかなか楽しめた。

   遊園地の隣にボートレースのチケットが買える施設があった。正式名称は競艇場外発売場というらしい。スポーツ新聞を小脇に抱えたジャージ姿のおじさん、アル中の雰囲気を漂わせた爺さんなどが賭け事に興じようとウロウロしている空間だった。親子連れが遊びに来る夢の国である遊園地と、何処となく退廃的な空気を醸し出す競艇場が駐車場を共有して隣り合っている構図が、なんとも趣深いな、と思った。

 

   退廃的、なんて書いてしまったがその競艇場はとても綺麗で、窓際に広い喫煙所があった。遊園地への待ち合わせに遅れた連れを待つ間、僕はその喫煙所に座り、2本ほどタバコを吸いながらボートレースを観戦した。

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   ベランダは遊園地の入場ゲートが正面に向いており、父親が家族サービスの一環なのか子供たちの手を引いて向かっていくのがよく見えた。この喫煙所を作った人に他意はないと思うが、競艇場と遊園地、というあまり相容れない2つの構図の断絶を見せつけられているようで、昼間から賭け事に興じている親父たちに何を見せつけてるんだ、と思ってしまった。別に競艇を悪く言っている訳ではない。こっちに来る家族もいるし、全く健全な趣味だ。ボートレース観戦面白かったし。というわけで(?)喫煙所に興味を持った。

 

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   時々行く大型銭湯の喫煙所。広くてよい。風呂に入った後の綺麗な体で喫煙所に入り煙に巻かれるのは嫌だが、大抵風呂上がりは煙草を吸いたくなる。食事の後に吸いたくなるのもそうだけれど、物事や作業が終わったタイミングで吸いたくなるのはなにかメカニズムがあるのだろうか。ただ単に席を立ち喫煙所にいくのに区切りがいいからか。わからない。

   

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  自転車で行ける距離にある銭湯に併設されているコインランドリー。実質喫煙所になっている。好きなくたびれ方をした空間。平成一桁年代のジャンプが置いてある。でも背表紙は日焼けがひどくもはや読めない。

 

 

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   好きなバーガーショップの喫煙スペース。あまり煙が充満しているところでハンバーガーは食べたくないので、別の席で食べてからアイスコーヒーだけ持って来ることが多い。音楽がうるさい。狭くて落ち着く。

 

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俺たちのコメダ珈琲の喫煙所に、1人掛け用でやたら勉強部屋みたいになってる席がある。あまり座ろうとは思わない。

 

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最後に最近見つけた一番好きな喫煙所。某新潟市内の映画館の入り口横に、普通は気付かないくらいの隙間があり、半楕円?みたいな形のスペースとなっている。映画を観終わってぼうっとしたい時に一服するのに丁度良い。