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『エウレカセブン ハイエボリューション1』を観た

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エウレカセブン ハイエボリューション1』、公開初日に観てきた。新劇場版全三部作の第一弾。

テレビシリーズが終わったのが2006年、そこから11年を経ての劇場版。以前にストーリーや設定がだいぶ改編された『ポケットに虹がいっぱい』という劇場版もあったので、2度目の映画化になる。『ポケット』はレントンのモノローグが多く、総集編というにもなんか違うし、正直言ってそこまで…といった感じだった。他にもCRエウレカセブンやら漫画版とか(AOには触れない)コンテンツとしていろいろ使われてきたけれど、本編から12年経った現在でも、こうして劇場版を3作も制作するなんてなかなかに凄いことだ。


映画の感想。オープニングからの30分の戦闘シーン、これだけでお腹いっぱいだし大満足だった。というかぶっちゃけ、これが全てである。LFOが追跡弾を例のウネウネ軌道で避けまくり、暴れまくるド迫力の戦闘。音もこれでもかというくらい凝ってて良かった。アドロック・サーストンが英雄となった「サマー・オブ・ラブ」における「エイフェックス作戦」(!)の壮絶な闘いと、軍属時代のタルホ・ユキのTV版とまた違う髪型(最高)を映画館で観ることだけで満足できる人間には観る価値がある。タルホ、軍学校主席卒業の指揮官だったのかよ。ホランドがアドロックを「師匠」と呼んでいるところにグッときた。正直冒頭以外はレントンの 目線のテレビシリーズの再構成なので大して見ることない。レイとチャールズとのエピソードがメインで、懐かしいな〜と感傷に浸って終わった。ちなみに俺たちの永遠のヒステリックヒロイン、アネモネは全く出てこない。おそらく来年公開2から登場する。

 

 せっかくなのでテレビシリーズの方を振り返って書きたい。王道のロボットアニメでありながら、人と星の共生、正義とは何か、といった深いテーマに触れ、美しいメカニックと戦闘シーンの迫力ある映像、90年代サブカルチャーへの愛にまみれた小ネタ、そしてsupercarの「storywriter」をはじめ、数々の名曲がOP、EDや挿入歌として使われたという語る要素が多い名作アニメだ。「王道は全部やる」という気概と全50話という恵まれた環境から、伝説の第39話、謎のサッカー回が生まれた。

    サッカーはともかく、第26話「モーニンググローリー」や第48話「バレエメカニック」などいわゆる“神回”に辿り着くまで、月光号から家出したり、ウジウジ悩んで失敗するレントンや何度か容姿が変わってしまうエウレカ、性格最悪ですぐ暴力を振るうホランドのやりとりなどを見させられることになり、有名な割に観る人を選ぶ作品かもしれない。特に中盤はだれるし、戦闘シーンを求める人には厳しい。その分第26話「モーニンググローリー」で1話以来のstorywriterが流れ、戦闘の中でレントンエウレカの気持ちが通じる瞬間は今思い出しても鳥肌が立つ。コーラリアンとは、スカブコーラルとは、ヴォダラクという宗教とは。レントンの姉ダイアンはどの世界にいるのか。プロトタイプのLFOであるニルバーシュはどうやって生まれたのか(これは一応明らかになってる?)。謎は多く考察もきりがないほどだし、今後の劇場版でもそれら全てが明かされることは1を見る限りなさそうな気がする。

それでもこれだけのファンが今でも離さない理由があるが故に、こうして何度もリメイクされるアニメなんだと思う。ボーイミーツガールなストーリーでありつつ、細かい作画と迫力ある戦、人を信じること、愛することといった普遍的なテーマに触れた、ロボットアニメのロマンの全てが詰まった永遠の名作。

 

最後に僕が一番好きだったエンディング曲を貼っておく。


お気に入りED曲