状況が裂いた部屋

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スターウォーズ 最後のジェダイを観た

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面白かった…。2Dの字幕版を2回、4DXの字幕版を1回観た。ようやく書いてもいい気がしてきたので文章を書く。

 

「ローグワン」が傑作と評され、一方で「フォースの覚醒」がいまひとつ評価されていない感じに納得してなかったけど(実は自分も「フォースの覚醒」は初見でイマイチ…となってたけど2回目で良いじゃん…となった)、本作は古参のファンも満足いく作品だったと思う。

エピソードⅦに文句をつけていた人間は、おおよそ次の3点が気に食わないのかなと思う。①主人公が女性で、相手役もよくわからん黒人(しかも元ストームトルーパーの中身)②ハン・ソロが死に、ルークが全然登場しない③ダークサイド勢が小物(カイロ・レン君が雑魚)。①については、ついて来れてないだけだ。流石にスカイウォーカー家の話を新3部作でやる訳がなく(見たい気持ちも分からなくはないが)、新たな長編の始まりとして女性を主人公に据えたのは大胆で鮮やかだなと思う。レイとフィン、血筋も前段となるエピソードも持たない「名もなき人」たちが銀河の片隅から壮大な物語を始める。新3部作は「普通の人」が英雄になれる。それを思い切った配役と設定で示し、「Ⅷ」でもローズというただのレジスタンスの整備士のひとりに過ぎない人物の活躍を描いたことに現れている。②は、このインタビューレイアの死、ルークの帰還──『スター・ウォーズ:最後のジェダイ』制作秘話 | WIRED.jpを読むとマーク・ハミルもちょっと文句を言ってて面白い。最後には認めてるんだけど。「覚醒」撮影時にせっかく身体仕上げたのに登場がラストシーンだけだった、というエピソードも最高。③に関しては、レン君の人間くさい面がさらに掘り下げられたせいかレン君結構好きになった。ルークへの復讐心とダースベイダーへの憧れ、力への欲求からくるダークサイドへの帰属と、両親への捨てきれない想い、ライトサイドへの心の揺らぎ。最高指導者にはボロカスに言われ、「君の名は。」みたいな繋がりが生まれたレイにはライトサイドへの帰属を説得されそうになる。メンタルは相変わらず不安定である。そしてもちろん相談できる仲間もいない。クソ雑魚ハックス将軍は各方面からナメられてて笑える。そして本当に、スノークとは結局何だったのか…。

やや「Ⅶ」の話題に傾いてしまったが、最後のジェダイ公開前に誰もが考えた事といえば「最後のジェダイ」は具体的に誰を指すのか?という疑問だろう。作中のクライマックス、それはルーク自身の台詞で語られる。カイロ・レンと対峙したルークの発した「最後のジェダイは私ではない」という台詞、そして「また会おう」(「See you around,kid」)と言い遺して消える最期…。本当にかっこよくて痺れた。一方、レイは無数の岩をフォースで持ち上げ、レジスタンスを逃がして活路をつくる。新旧・師弟のジェダイが終わり、また始まる世代交代の瞬間だ。

ルークについては、個人的にはその前段の「素晴らしい!その言葉の全てが間違っている!」という強烈な台詞も含めて大好きなシーンとなった。今作で印象的だったのが長い隠遁生活の影響か、ルークおじいちゃんがすっかり茶目っ気たっぷり、というか捻くれじいさんになっていたところ。オビワンやヨーダ然り、ジェダイのさだめなのだろうか…と笑った。レイをおちょくり、カイロ・レンをおちょくり、やりたい放題である。レイの修行のシーンで、瞑想したレイの「あなたからはなにも感じられなかった」との言葉から、もうフォースの力を完全に閉ざしてしまったと思いきや、あのクライマックスの戦闘シーンである。クワイ=ガン・ジン(とオビ=ワン)vsダースモール、ヨーダvsドゥークー伯爵、そしてオビ=ワンvs闇堕ちアナキンのような、名シーンと呼ばれるセーバーでの戦いに匹敵する、痺れる格好良さだった…。今回に限っては、言ってしまえばルークは実体はない(霊体)のでレンの攻撃を避けてるだけなんだけど、口先とオーラだけでなんかもう圧勝してしまった感じがある。

 

やはりルークのことに重点を置いた文章になってしまうんだけど、本作では他にもレイアのフォースによる宇宙遊泳、ホルド提督によるハイパースペースジャンプの特攻など見所はたくさんあった。

また、レイの両親は何者だったのか、本当に飲み代のために娘を売るような人間だったのならあのフォースの力はどこから来ているのか。ラストのフォースを使ったように見えた少年は誰なのか。まだ明かされていない謎は多く、Ⅸ以降やスピンオフにも期待が高まる。

 

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最後に。旧3部作の頃の写真だけど、もうほとんどの人物が物語を去ってしまったのは寂しい。ハン・ソロはⅦで、ルークはⅧで死を迎え、キャリー・フィッシャーは亡くなってしまった。ルークは先代たちのように霊体となって現れるだろうし、レイアもローグワンの時のようにモーションキャプチャーを使って登場するかもしれない。でも生の演技はもう見れない。旧スターウォーズを象徴する人物たちが退場していき、相変わらずレジスタンス軍は壊滅的なやられっぷりである。「新たなる希望」であるところのレイたちの活躍と胸のすくような展開に期待したい。40年以上に渡り続くこのサーガだけれど、本作のルークの言葉を借りれば、この戦いはまだ始まったばかりなので。

 

 

2018.2.4 追記

どうやら「エピソードⅨ」にキャリー・フィッシャーは登場しないらしい…

(参照:https://rocketnews24.com/2017/01/30/855297/)

割と悲しい。レイア姫役だけではなくⅧには脚本としても参加してたようで、ホルドとレイアが「フォースと共にあらんことを」の台詞を被って言ってしまい笑い合うシーンも彼女の発案らしい。好きなシーンのひとつだ。新作の撮影は2018年1月から始まっているらしい。楽しみにしたい