状況が裂いた部屋

旅行と読書と生活

香港旅行記②

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香港旅行の続き。

 

◯ 2日目夜

ついに夜の廟街へ繰り出すぞ!と元気よく外に出ようとしたら雨が降ってきた。仕方なく適当な近くの飲み屋に入ってハイネケンを飲んでいたらすぐ止んだので、徒歩で移動する。

 

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夜の廟街はとても良かった。活気があって、通りに人の熱が満ちていた。雑多な品物が並ぶ屋台は見ていて飽きず、面白い。しかし、3ブロックほど屋台を見物しながら通り抜けると閑散とした普通の路地に出る。あれ?終わり?と思って今度は違う路地から入ってみると、今度は2ブロック分くらいで屋台が途切れた。深夜特急だと屋台が延々と立ち並んでいる描写だったんだけれど。70年代と比べたら街の範囲が狭くなったのかもしれない。自分の目で確かめてやろう、と歩き回って簡単に調べた。

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香港の中心地、尖沙咀の北側にある佐敦という場所に廟街はある。洗練されたオフィスビルが並ぶ尖沙咀の海沿いや九龍駅周辺とは違い、窓に洗濯物がぶら下がってるアパートが立ち並ぶような下町的な雰囲気。その通りが歩行者天国のようになっていて、夜になると簡易的な屋台が建ち並ぶ。それも、青い線で括った数ブロックの範囲である。少し範囲がズレている所もあるけど。観光客を相手にしている店もあるんだろうが、普通の食堂や野菜や果物を売る店も多くて、なんだか商店街的な庶民的の街、という感じだった。

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入った店でビールと炒飯っぽい料理を頼むと、店員が何事か言ってくる。全く分からなかったので適当にイエスエスと言ってるとまずポットに入ったお茶が出てきた。これが飲茶ってやつなのか?ポットの蓋を開けておくと無限に継ぎ足してくれるやつか?と深夜特急しか香港の知識がない自分は思ったがよく分からない。ほうじ茶みたいな味がした。

 

◯ 3日目

前日に廟街を満喫したので特に思い残すこともなく、なんか満足してしまったのでぐだぐだすることにした。日帰りでマカオに行ってみようかとも考えたがやめた。正直疲れていた。やはりひとり旅なので少し気を張っていたのだろうか。10時に宿を出て、近くにある歴史博物館へ行った。

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全部で8部に分かれている展示のうち、第7部が日本占領下の香港の歴史だったので一番見ごたえがあった。10ドルで日本語の解説音声が聞けたのでレンタルする。携帯電話のような機械で、耳にかざして聞きながら展示を見る。

 

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近くのチェーン店で朝昼兼用のご飯を食べたけれど、この不味そうなお粥がかなり美味しかった。ここでもオクトパスカードで会計できた。どんだけ便利なんだこのカード。街には何箇所か国旗が掲げてあったけれど、観た限り全て中国の国旗が中心で一番上、次に香港の旗が来る。少し前に雨傘革命についての映画を観たこともあって、香港という特殊な地域の立ち位置が表れているように思えた。

荷物が邪魔だったのでさっさとチェックインすることにした。googleマップで場所を探すと何故かチョンキンマンションを指す。昨日エクスペディアで予約した時は違う路地のビルを指していたのに。よくよく調べると、前日の地図がバグっていたのか、今晩の宿はチョンキンマンションの4階にあるらしかった。まあそれも面白いからいいか、と一昨日ぶりにビルへ行った。

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受付に着いてやたらテンションの高いゴツい黒人にフォローミー!と言われるのでついていくと、まあまあ綺麗な部屋で安心する。一人部屋とは思えないほど安いんだけれど。ヤマハがどうとかアジノモトがどうとか、エレベーターを待つ間に黒人のお兄さんは知ってる日本語を並べ立てくる。適当に返事をしながらなんか前読んだブログでもこんなこと書いあったなと思い出す。昼寝をして、夕方から飲みに出ることにした。

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バンコクのカオサンロードと同じくバックパッカーの間で有名であろうネイザンロードは、尖沙咀の中心を走る幹線道路だった。路地というより大通りである。思っていたのと違って少し意外。他にも通り名が書かれた看板をたくさん見つけたが、なんとなく元からの中国語の地名に英語の読みを当てたものと、イギリス統治時代に英語の地名ができたところに後から中国語を当てたっぽいものがあるなと思った。

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最後の夜は繁華街で飲み、夜景を見るためだけにまたスターフェリーに乗った。毎晩8時からのライトアップも船の上から観れた。フェイスブックが協賛してるっぽい。宿に帰ってぐっすり寝た。翌朝高速鉄道で空港へ行き、余った香港ドルでいくつかお土産を買い無事に帰国した。思ったよりお金を使わずに楽しく旅行できたので、気分転換くらいの軽い気持ちでまたふらっと行きたい。