○ 土合駅
ホームが近下深くに存在することで有名な土合駅へ行った。群馬県みなかみ町。
まず、付近にあるドライブインが良かった。ステーキが有名らしく、客のほとんどが食べていた。流されることなく蕎麦を食べる。
壁に駅の成り立ちが書いてあった。大正時代に上り線ホームのみを地上に作り、その後昭和40年代に大清水トンネル内に下り線を作ったため、70mも地下に下り線ホームができたらしい。
ちなみに土合駅は群馬の駅の最北端で、ここを境にJR高崎支社と新潟支社が切り替わる。乗務員の切り替えとかはどうしてるんだろうか。車で土合駅へ至る道はその先で行き止まりになっており、まさに辺境である。
ドライブインのすぐ近く、土合駅に着いた。電車の本数が極端に少ない。ちなみに上越線は上越地方を一切通らない。由来は上州と越後を通るかららしい。奈良県を通らない奈良線みたいだ。
上り線ホームを覗くがもちろん誰もいない。
下り線ホームへ向かう階段。なんかSF感あってテンション上がる。割と人がいる。実際にホームで乗り降りする人は一日20人程度らしく、車で来た観光客ばかりだった。ユーチューバーなのか、ひとりで喋りながらGoProで撮影している人もいた。
地下70m、ホームに到着。隣の土樽駅は新潟県である。薄暗くて良い不気味さだ。
待合室ではカフェをやっているらしい。この日は休業だった。メッセージを残すノートがあった。全然関係ない鬼滅の刃のイラストばかり。
上りはキツかった。10分くらいひたすら階段を登る。出口でJRから励まされる。
隣の敷地になんかモンゴルのゲルみたいな建物あるけどなんだろう、泊まったり出来るのかな…と眺めていたらその晩テレビで紹介されてた。
https://www.jreast.co.jp/press/2019/20200120_ho01.pdf
どうやら辺境グランピングなるものが流行ってるらしい。ロウリュウサウナもあるようなのでかなり惹かれる。
○ 親不知
上越勤務の頃、よくドライブをしたのが国道8号線と18号線だった。18号を南下すると長野、松本方面へ至り、紅葉の時期などはかなり景色が良い。8号線については以前も書いたけれど北陸〜滋賀・京都を縦断できる幹線道路だ。
8号線を下った糸魚川の西の端、親不知は交通の難所として有名である。あと「浄土」とか「歌」とか珍しい地名が多くて面白い。
ここに親不知ピアパークという道の駅がある。何故かでかい亀のオブジェがある。この隣に翡翠ふるさと館という展示スペースがあり、地元の観光資源であるヒスイ関係の展示が展開されている。が、それより国道マニアにとって、というか自分にとってたまらなく好きなジオラマがある。
この地点は海と山のわずかな隙間にJR北陸本線、国道8号線、高速の北陸道が3本並行している。高速に至っては立体で8号線と交差し、完全に海に迫り出していて見応えがある。通行するとレインボーブリッジ周辺の立体交差したデカいジャンクション感があり興奮する。
道の駅からは高速を真下から観察できて気に入っている。なんかPVとか撮れそう。
山奥にある巨大なダムや海峡に架かる橋など、自然を力づくで捻じ伏せるようなコンクリートの構造物に感動する。黒部ダムを見た時も感じたが、その背景にある膨大な金と時間と労力を想像してロマンを感じてしまうのだ。青函トンネルとか明石大橋もいつか行きたい。