○5日目(続き)
トプカプ宮殿から移動して昼食を食べる。広場横にあるこの店で食べた肉のプレートが全部とんでもなく美味くて感動した。何が入ってるのかわからなかったがスープも美味かった。



ブルーモスクを見学。正式名称はスルタンアフメトモスク、というらしい。巨大さに圧倒される。外観からでかいのだが、中に入るとほぼ吹き抜けの作りのためかえげつない広さである。あと照明が綺麗。 入り口には蛇口と椅子が並んでおり、信者たちが入場前に身を清めている。実際に祈りを捧げに来ている人もいた。入場時には女性はストールで髪を覆わなくてはならない。ブルーモスクの由来のひとつに、床の敷物の絨毯が青だったことがある。しかしコロナ禍後に赤に変えたらしく、見ると鮮やかな赤だった。
近くにはアヤソフィア(ハギヤソフィア)が建っている。「聖なる知恵」という意味らしい。東ローマ帝国時代の6世紀に建てられてから900年間キリスト教の教会だったが、1453年のコンスタンティノープル陥落からイスラム教の礼拝堂になった。入場に4,000円くらいかかるらしく、しかも結構並んでいたので内部は見ずに遠目で鑑賞。1,500年近く昔からある建造物は、とんでもない巨大さでちょっとした地形のようなでかさだ。ピンク色で割とかわいい要素もある。補修のためか一部が幕に覆われている。
ブルーモスクはアヤソフィアよりも豪華で大きな建物を作ろうとしたらしい。アヤソフィアは6世紀に建造、ブルーモスクは17世紀に建造なので1,000年の開きがある。しかし、アヤソフィアより大きな建物は作れなかったため、せめて大きく見せようと6本のミナレット(塔)を作ったという。
このあたりに地下宮殿もあるのだが、チケットを買って並んでまで行くか悩んだ挙句、見送った。



その後はバザールなどをぶらつき、お土産を買うなどした。店のおじさんからどこから来た?と聞かれるのでジャパンと答えたらヤマダ電機!と言われた。人混みの中、チャイを運んでる人が時々いる。お店の人が出前で取っているらしい。
トルコといえばトルコアイスだ。屋台で注文するとちゃんと遊んでくれる。このおじさんは有名らしく、様々な俳優たちが来た写真が飾られていた。少し薄めの練乳みたいなミルク味だった。
○6日目
市街地を歩いていると、赤い路面電車が走っている。旧型の赤い車両と新型の青い車両がある。鮮やかで美しい。あと、栗やとうもろこしを売る屋台が出ている。ガイドさんに聞くと、焼き栗には高確率で虫が入っており、あまりおすすめ出来ないらしい。
この日は裏でMLBワールドシリーズの第3戦が行われており、18回裏まで続く壮絶な試合の末にドジャースが勝利した。午前中はずっと、ツアーの男性陣はみな試合の速報を気にしていて面白かった。


軍なのか警察なのか、迷彩柄の服装の人がいた。あとトルコにはトッグというメーカーの車がある。市内では結構日本車を多く見る。軽自動車は無くてセダンやSUVやバンばかり。軽自動車が多い日本は独自の文化なのだなと思う。

ボスポラス海峡を渡る橋の上では、たくさんの釣り人たちが釣竿を垂らしている。この日は小雨が降っていたが、構わず釣りに興じている。その橋の下のレストランで最後の夕食を食べた。この旅の行き先にトルコを選んだ理由は、かなり昔にトルコ人には「ケイフ」という概念があると知り、そこからトルコについて興味を持ったからだ。ケイフは「何もしないことを尊ぶこと」だという。ただボーっとすることを良しとする。常にスマホを気にする我々にはもう至れない境地だ。ボスポラス海峡で日がな釣りをするトルコ人たちは、竿に魚がかかるまでの長い間、もしかしたらケイフしているのかな、などと思った。
○7日目

旅の最終日。朝早く目覚めたのでホテル周辺を散歩する。少し肌寒い朝焼けが綺麗だった。海を眺めていると猫が寄ってくる。本当にそこらじゅうに猫がいる国だ。

イスタンブール空港へ。世界一物価が高い空港、と言われるだけあって全てが割高である。お土産はすでに調達済みのため、散策するだけに留める。空港内にイスラム教徒がお祈りするためのスペースがあった。メッカの方向の壁に印がついている。そういえば飛行機内でもメッカの方角が常に分かるように方向が表示されていた。風向きの影響でヨーロッパから日本へは復路の方が速く飛行機が飛ぶ。それでも10時間くらいかかった。
こうして、我々は日本に帰ってきた。

買ってきたチャイを飲みながら、今でも時々トルコのことを考える。人生の中でもう一度くらい訪れたいと思う。老後になるかもしれない。生活していると忙しさのせいで時間があっという間に過ぎるが、チャイを飲むことで一息つくことができる。ケイフの精神を忘れずに生きたい。そして金と時間を手に入れて、数十年後に夫婦でトルコを再訪できたら良いなと思う。
トルコ