状況が裂いた部屋

音楽と映画と日常について

どこまで脈絡のない文章を書けるか

 今フィッシュマンズの「いかれたBaby / 感謝 (驚) / Weather Report」というトリプルA面シングルを聴いている。これはライブ盤だけど、演奏上手すぎて普通にCD音源かと思う。それではライブ盤の意味がないのでは、ってくらい。アレンジはちゃんとライブ盤だ。特にいかれたBabyは普通のシングルバージョンに聞こえる。アウトロのやたら引っ張るドラムが最高。感謝(驚)はだいぶライブっぽい。普通にMCしてるし。Weather Reportは学園祭でフィッシュマンズのコピーバンドでやったので思い出深い曲だ。あのライブはなかなか良い出来だったと思う。youtubeに本家の短いライブ動画が上がっていてそれも良い。TOKYO COOL CAMPだろうか、フェスのステージだ。HONZIという人がキーボードやヴァイオリンを弾いている、この人も亡くなったらしい。そんなこととは関係なしにこのライブ動画は残り続けて新しく感動する人がいる。作品を世に残すことは大切なことだ。CDも同じくそうで、NEO YANKEES HOLYDAYは永遠に名盤だ。

 今日は研修で半日つぶれてしまったので仕事があまり進まなかった。昼にいつも通り食堂へ行こうとしたら同期の集団に会い、どこへいくのと聞けば労働組合の説明に行くとタダで弁当がもらえるよーと言うのでついていった。会場に着くタイミングで、ちなみにこの説明会事前予約いるよ、と言われそりゃないぜ..となった。でも少しのぞいてみるか、と受付にいいか聞いてみたら何故か僕の名前で予約されており、資料と幕の内弁当もちゃんとあった。少し不思議だけどラッキー、と思いタダ飯にありついた。労働組合の説明の方はなかなか”それっぽい雰囲気”があってニヤニヤしてしまった。この僕が感じている組合独特の”雰囲気”というやつをうまく説明したいが難しい。共産主義、左派系組合、ソ連や中国の血塗られた歴史、労働争議安保闘争あさま山荘...など、もちろんこれらを一概にまとめてしまうのは間違っているがどうしてもそのあたりが連想される。なんというか、68年あたりから70年代前半までの「アカっぽい」あの感じの雰囲気に一時期ハマってしまって、さんざんドキュメンタリーや本を読んでいたことがある。NHKのドキュメンタリーはどれも見ていて楽しい。勉強した気になれるし。この時代が舞台の小説でも、村上龍の「69」や大江健三郎の「セヴンティーン」みたいな割とがっつり物語のテーマに絡んだものより、ノルウェイの森海辺のカフカみたいなさらりと背景として描写があるものが好みだ。そしてやはり、山崎豊子の「沈まぬ太陽」を読んでいると、労働組合として争議を起こし過ぎると会社に目をつけられてアフリカに左遷されたり閑職に追い込まれたりしないのかな、などとワクワ妄想してしまう... 話は戻って、壇上ではハチマキをしたおっさんが去年の賃上げ交渉は云々...と活動内容を威勢よく説明している。昼飯代を節約したいだけだった自分や、一緒に座っていた同期の男数人はもう飽きてしまい、弁当は食えたしキリがいいとこで抜けて戻ろうぜ、などとこそこそ話していた。しかしおっさんが、週末に○○病院のナースと合同で花見大会します、と言った途端全員が「は?参加するにきまってんだろ」みたいになってめちゃめちゃ笑ったし行くしかないだろと思った。冷静になって後でちゃんと断ったけど。

 

 仕事を終え、バスで帰宅しご飯を食べ風呂に入り着替えてほっとすると、大体21時半とかだ。毎朝6時起きなので12時には寝たい。すると2時間半ほどしか趣味や好きなことに時間を使えない。これは地味に堪える。仕事だけでなく、プライベートな時間でも優先順位をつけて取り組まないといけないなんて。学生に戻りたい、だなんて絶対に言わないけれど。初任給の使い道を考えながら散歩をする。

 

 研修中にあった健康診断で医者に脅され、タバコを止めてしまった。健康になってしまう... さらに仕事中は(今だけは一応)緊張感を持ってやってるので背筋を伸ばしてパソコンに向かっているので、猫背が治った気がする。実家暮らしなのでありがたいことにご飯はいくらでも出てくるので、これ以上痩せる心配もない。医者には痩せ過ぎ、とも言われたのでなるべく食べる。金麦を毎日飲むけど350ml一缶だけ。そして今年からマラソンに再挑戦するのでランニングも始めた。まだこの春2回しか走ってないけど。

 健康になるのは良いことなんだけど、大学生のころの昼夜逆転した退廃的で非生産的な日々もよかったななんて思ってしまう。なにがよいのか全然わからないしうまく言えないけれど、一晩中だらだらとニコニコ動画を見たり、インターフェースにヘッドフォンをつないで延々とベースを弾いたり、朝方まで漫画を読んだり突発的な飲み会に参加した帰りコンビニでコーヒーを買ってそのまま深夜徘徊したりするあの生活はどうしようもなく楽しかった。自炊は3,4年生になってからはほぼしなかったし、本当にカップラーメンとすき家の牛丼しか食べてなかった時期もあった。雪が積もってくるとひたすら誰にも会わず、ひたすらこたつに潜り、手の届く距離に本とPCとwillUをそろえて好きなだけ好きなことをして夜を明かすあの感じはたまらない。でも、例えば、あくまで例えばだけれど、あんなに時間を余らせていた時期に自堕落を決め込むのではなく、なにか、なんでもいいから、創作をする方向にエネルギーを注げたら、などと考えてしまう。

考えてしまう、なんて言ってるうちにやればいいのに。とも思う