状況が裂いた部屋

旅行と読書と生活

編集の愉しみ

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文フリ東京39についての雑記

3回目の参加。今回もノンフィクションのカテゴリでブースを出した。販売数の目標には届かなかったが、13冊売れた。まあまあといったところか。

顔馴染みの方には会えたし、町屋良平先生と滝本竜彦先生のサインを貰えて会話もできた。NHKへようこその続刊を買えて嬉しい。他にはツイッター上でよく見る人たちのブースを覗いて実在するんだ…と思ったり、有名作家の前に並ぶ行列を見て流石だ…と圧倒されるなど。例年通りの楽しみ方はできたかな、という感じだ。

一方で、売れたのはZINEばかりで掌編集と短編を寄稿した雑誌は売れなかった。まあノンフィクションのゾーンに出ているので買う側も気付かなかっただろうし。もう少し工夫が必要だなと反省。普段あまり使わないXで告知したが特に広まらなかった。1万人を超える来場者が来ても、みんなまっすぐ目当てのブースに行くため、知らないブースで立ち止まることは少ないだろう。

 


編集の愉しみ

今回の新刊『谷口吉生をさがして』は旅行記的なテーマではあるけれど、自分が好きなことを書き進めたら完成した本なので、制作の作業は割と楽しかった。

そして最近になっての気付き。自分は文章を書くことより、編集作業の方が遥かに好きだということ。

当然、執筆より編集の方が楽だ。頭を絞って文章を出力する作業よりも、編集作業の労力は少なく済む。自分は大して凝った編集をするわけではないし。今作にかけた時間でいえば、執筆95%に対して構成にかけたのは5%くらいだ。取材を除けば。それでも編集作業で感じた充実感は執筆と同じくらい大きかった。

構成を考えて、ポチポチと段組みをし、読みやすいように段落をつくる。校正をする。目次をつけて、奥付を書く。そんな編集作業がとても楽しい。つらい執筆の後のご褒美的な位置付けだ。

思うに、執筆中は完成形を上手くイメージできずにとにかくその章を書き上げることに精一杯で、一章を書き上げたときに少しの達成感を得られるだけだ。対して編集は本にするピース(各章の文章)が揃った状態で取り掛かるために全体を見渡せるし、余計な部分を削り、整えるだけで完成する。編集が完了する=校了、本の完成なので達成感も大きい。やりがいを感じられる作業だ。

ZINE作りの面白さとは、企画、執筆、校正、編集、入稿、販売まで全てを個人でコントロールできることだ。そして自分の場合、編集のパートが一番好きだ。ようやくそれに気づけた。


編集が好きではあるが、かといって就職活動で出版業界とか編集の仕事って全く考えなかったし、いま時点でも仕事にしたいとは思えない。年に1,2回、自分の好きなことを好きなように書いて編集する程度だから楽しめている。人の文章に手を入れたり、アイデアを出すのは自分には向かないと思う。

f:id:ngcmw93:20241204071932j:imageこれまで年1回東京開催の文フリに参加するサイクルを3回続けた訳だけれど、来年も参加するかはまだわからない。新刊が作れそうな余力があれば出たいし、一回様子を見るかもしれない。しばらくは旅行記の制作よりも小説に注力したい。次回出るなら小説カテゴリのブースかなと思っている。

 

新作本『谷口吉生をさがして』

新作本『谷口吉生をさがして』の宣伝記事。

 

f:id:ngcmw93:20241123131532j:image新作『谷口吉生をさがして』

建築家・谷口吉生の設計した建築物を巡る2万字超えのノンフィクションです。筆者がこの半年間、月に一度程度のペースで谷口氏の建築を実際に訪れ、観察した記録を書きました。12/1開催の文学フリマ東京39で販売します。制作数の都合で20部限定販売です。

 

○仕様
B6サイズ(128mm×182mm)
表紙カラー/本文モノクロ 全52頁
販売価格:1,000円

 

○あらすじ

30歳の会社員である筆者は、あるきっかけで谷口吉生氏の手がけた建築に興味を持つ。興味が湧いたものに対しては、まずは実物に触れるべきだ、という信念から、日本国内にある谷口氏の設計した建物を訪れる旅に出る。一方、アメリカのプロ野球リーグであるMLBでは大谷翔平がホームランを打ちまくっていた。大谷を勝手にライバル視する筆者は、新作本の制作を大谷翔平のホームラン数と競ってデッドヒートを繰り広げる。そのほか図書館で現代建築についての文献を読んだり、北陸を旅行するなどする。東京出張日記や撮影した線画写真も掲載。筆者が撮影した建築物の動画リンクも収録(QRコードが付属)。文章22,000文字、全52ページ。

 

○訪れた谷口氏の建築

・GINZA SIX(銀座)

土門拳記念館、酒田市国体記念体育館(酒田)

葛西臨海水族園、展望レストハウス(葛西)

東山魁夷館(長野)

鈴木大拙館、谷口吉郎・吉生記念金沢建築館(金沢)

その他多数の現代建築を収録

 

[Webカタログ]

闇鍋連合 [文学フリマ東京39・ノンフィクション|エッセイ・随筆・体験記] - 文学フリマWebカタログ+エントリー

 

[販売本一覧]

・(新作)『谷口吉生をさがして』¥1,000

・掌編集『諸相 vol.1』 ¥300

・掌編集『諸相 vol.2』 ¥300

旅行記『香港紀行』 ¥500

旅行記『島ZINE』 ¥1,000

・エッセイ本『20-30』 ¥1,000

・(委託販売)雑誌 『なわない』  ¥1,000

 

[イベント情報]
開 催:2024年12月1日(日)
時 間:12:00~17:00
入場料:1,000円
会 場:東京ビッグサイト 西3・4ホール

※1,000円の入場チケットが必要です。

ブース:Q-10/闇鍋連合

[紹介など]

今年も文フリ東京に出ます。新作も長い時間をかけてなんとか書き上げました。BFC6、ブンゲイファイトクラブ6で最終選考までいった(本戦には進めなかった)掌編『みどり荘二〇三号室』は諸相vol.2に収録しています。今回の目標は持ち込む新作を売り切ること、あと文章を書いている知り合いを作ること。地方都市に住んでいると創作をやっている人の数も限られており、新しい出会いがない。これからも継続して書き続けるために、同じ境遇の人と情報交換したいです。

たくさんの方とお会いできることを楽しみにしています。

 

 

 

MV 制作後記

自分が所属するバンドのMVを2つ作った。


www.youtube.com


www.youtube.com

公開からしばらく時間が経ち、作ったときのことを記録しておきたいので書く。

 

 

● 1作目:earthbound

淡々と進む短い曲なのでそんなに凝ったことはせず、モデルに機嫌よく歩いてもらうこと、DTM機材をいじってもらうこと、くらいしか指示しなかった。もう少し動作のネタを考えれば良かったと反省。動画のサムネイルにしているベランダのシーンが気に入っている。青みがかったフィルターは後から加工したものではなく、撮ったとき偶然そうなった。こういう偶然が起こるから映像は楽しい。良い質感だと思う。

 

・撮影前の絵コンテとメモ(全然この通り撮らなかった)

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・参考にしたMV

参考①: talk『sundae flip』

大学生の頃に観ていたMV。これと『Waltz for feebee』には暗い大学生活後半を救われた。earthboundを聴いたときにこのMVが頭に浮かび、MVを作りたいなと思ったことが制作のそもそものきっかけだ。滲んでぼやけた輪郭の映像で雰囲気を出したかったので、あえて家にあったiPhone4で撮影した。


www.youtube.com

 

参考②:tofebeats『I CAN FEEL IT』


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ひたすらかっこいい。こんなスタイリッシュには撮れないとわかっていたので、女の子がDTMをするというアイデアだけを借用した。

 

 参考③:NOKIES! 『We Are News In Dance Floor』

これも大学時代よく観たMV。概要欄にiPhoneで撮った、と書かれていて「本格的な機材を持ってなくても撮っていいんだ」と勇気付けられた。映像の粗めの質感はこれに近づけたかった。


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● 2作目:loophole

これは明確にNew Orderの『Temptation』へのオマージュを狙ったが、その点はあまり上手くいかなかった。諸事情で結局モノクロにしなかったし。なんとなくのストーリーだけ拝借した。

・撮影前のメモ

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●参考:New Order『Temptation』

sp.nicovideo.jp

↑このニコ動のコメントで流れてくる「下手でもいい、自分の音を鳴らせ」(0:44頃)はめちゃくちゃいい言葉だな...と思う。出典はわからないがバーナード・サムナーの言葉なのだろうか? かの有名な世界一下手くそなスタジオライブ(1984年のBBC Radio)を行ったバンド、やはり説得力がある。

 

● 2作を振り返って
映像作品を撮る時に大事なのは、とにかくたくさん撮ることだ。撮ったときには使えないな…と思ったミスのカットも、編集の際に意外と使えたりする。撮るはずじゃなかった車の映り込みや、カメラのブレとかが案外よかったりして、編集のとき助けられたりする。


逆にどうしても使いたいカットを捨てなくてはならない時は辛い。風景のカットなどはまた何かの際に使えるかもしれないが、モデルが映るものはきっともう使えない。なんとも残念だが仕方ない。スティーヴン・キングが文章の推敲について語った言葉を思い出す。「最愛のものを殺せ。たとえ物書きとしての自尊心が傷ついたとしても、駄目なものは駄目なのだ」泣く泣く削ったカットは陽の目を見ることなく、我がMacBook Proの肥やしになる。

 

自分は年に一度のペースで強烈に「映像を撮りたい…」と発作的に思う時期があり、その度にベースを弾いているdramaというバンドのMVを作ってきた。トレーラー映像なども含めれば過去6年で6本。

今回別バンドへの参加にあたって、バンドに加入したばかりの自分が、ライブもしてない段階で「この2曲のMVを作りたい、音源を使わせてくれないか」と要求した訳だが、快諾して好きにやらせてくれたメンバーに感謝したい。企画し、絵コンテを書き、演者として出演してほしいミュージシャン(面識なし)に出演を依頼し、撮影場所の手配から実際の撮影、照明、編集まで全てひとりでやれたことは自信になった。割とやれるものだ。しかし俺はいつカメラを買うのだろうか。熱量があるうちに買わなければ本格的な映像を撮るところまでいけないが、いかんせん映像のモチベは年に一度しか高まらないのだった。

 

台湾旅行記④

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○ 4日目

3泊したホテルをチェックアウト。快晴だった。朝から非常に暑い。セブンイレブンで飲み物を買い、徒歩圏内だったので迪化街(てきかがい)を通ってみた。

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f:id:ngcmw93:20240921224358j:image数ブロックにわたって雑貨屋やレコード屋などが並ぶ。オシャレな煉瓦造りの建物があった。若者にも人気のある商店街らしい。まだ早朝のためあまり店は空いていない。永楽市場という建物があったので侵入してみると全然店は開いてなかった。開店準備前だからか、階段に座って店員が朝飯を食べていた。

f:id:ngcmw93:20240921230740j:imageその永楽市場の向かいにある食堂でビーフンを食べた。めちゃくちゃ美味しい。あっさりした塩スープからは魚介系の旨みを感じる。確か店名は「旗魚米粉湯」だった。メニューにはカジキビーフンとある。あと日本語で「チャシュー揚げ」と書いてあるやつを頼んだらやはりチャーシューを揚げたものだった。当然美味い。

 

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Uberを使って故宮博物院へ。片側4車線のバイパス的な道路を走った。都市部からほど近い郊外、といった雰囲気の場所に、突如巨大な建造物が現れて興奮する。博物院の敷地はとても広がった。本館のほかに別館がいくつかある。地球の歩き方には「故宮博物院の宝物を全て見るには10年以上かかる」と書いてあり、それは盛ってるだろ、と思ったがマジらしい。展示せず保管しているものを含めると70万点あるらしい。10年かかるかも。正面入り口にちょうど人が居なかったので広場を独り占めした気分だ。チケットを買い入場する。無料の手荷物用ロッカーがあって便利。

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f:id:ngcmw93:20240923081325j:image展示は見応えがあった。1時間半しか時間がなくて全然見切れなかった。

またタクシーを呼んで台北駅へ。旅の終わりはいつも寂しい。

台湾の車事情について。バイクの数に圧倒されるが、自動車についてある点が気になってきた。高級車がやたら多く走っている。レクサスのSUVをやたら見かけるし、ベンツのゲレンデ、アウディのワゴンなども多い。日本の街中では軽自動車をたくさん見るが台湾ではワゴンやSUVが圧倒的に多い気がする。SUVのタクシーも時々見た。庶民はバイクに乗り、アッパーミドル以上はみんな高級車嗜好なのだろうか。あとはバイクに関して言えば、フードデリバリーはUberfoodと同じくらい「foodpanda」の鞄を見かけた。ピンク色の鞄で食事を運んでいる。日本からは既に撤退したらしい。

 

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f:id:ngcmw93:20240921230446j:image台北駅から鉄道で空港へ向かい、タイガーエアに乗り、新潟へ帰還。青空が美しかった。無事に終えれて何よりだ。

 

以下、まとめて振り返り

●美味しかったものランキング

1位:牛肉麺(高雄の三牛牛肉麺

2位:パパイヤミルク(六合夜市)

3位:宿に着いた瞬間飲んだコカコーラ

4位:魚介スープビーフン(永楽市場前)

5位: 地瓜球(寧夏夜市)

臭豆腐を食べなかったのを後悔。怖いもの見たさで一口食べたかった。あと高雄で海鮮粥を食べるのを忘れた。牛肉麺とかビーフンとか、スープが衝撃的に美味かったのが印象に残ってる。

 

●全体の振り返り

台湾人は本当に優しい。道を尋ねれば丁寧に教えてくれるし、駅員やバスの運転手も非常に優しかった。こちらが英語を理解できず、なんども聞き直しても根気強く伝えてくれてありがたい。こちらも最低限の英語は話せないとな…と感じる。

街を移動していると、スーツを着た人間を見ることがほぼない。オフィス街を通ることが少なかったからなのか。しかしMRTに乗っていてもビジネスマンは一切見なかった。台湾の勤め人はどこにいるのだろうか。それか服装が自由なだけで、ポロシャツにジーンズ、みたいな人が普通に役場の事務仕事とかしてるのだろうか。

あと飯が美味い。夜市はどこも楽しめた。しかし屋台は肉とか揚げ物ばかりで、旅行中野菜をほとんど食べなかった。台湾人はほとんど家で料理しないというが、生野菜とか食べないのだろうか。果物はそこらじゅうで売ってるが。

急ぎ足の旅行にしてはたくさんスポットを回れたが、もっと余裕ある旅行もいつかしてみたい。自分が住む街から直行便があることは、大きく時間短縮になるのでありがたい。タイガーエアは座席も普通に快適だったし、アプリも使いやすかった。LCCにしてはかなり快適で、良い航空会社だった。


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f:id:ngcmw93:20240916002735j:image現地のサービスを利用する際、我々は繁体字を日本語訳したものを見ることになるが、怪しいトンチキ日本語が時々観測できて面白かった。例えば飛行機の予約画面。機内食をおすすめしたかったのか、「今すぐ注文ください。飢えないでください。」と出て笑えた。

 

●買ったもの

f:id:ngcmw93:20240916001407j:image以前、友人から貰った台湾土産のカップラーメンが死ぬほど不味かったのでリベンジした。結論、普通に食べれる。カップヌードルマルちゃん正麺の方が旨いが、別にそんな不味くもない。一体あの貰ったお土産の不味さは何だったのだ…。

高雄の美麗島駅近くで買ったパイナップルケーキ。日本語が話せる店員さんが接客してくれた。

空港で買った饅頭。旨いが強烈に甘い。「古早味」は「懐かしい味」

九份で買った白菜とカメ

あとは空港で余った台湾ドルを使い切るため、葉巻を2箱買った。バンドメンバーに分けたら好評でその場で美味いと吸ってくれた。マフィアみたいな見た目のドラマーは似合いすぎてて面白いことになってた。エセ香港マフィアみたいで。

他のお土産も食べ切り、台湾旅行は完全に終わってしまった。こうして文章を書いていると、達成感と少しの寂しさを感じる。まだ10日ほどしか経っていないのに、遥か昔のことに感じる。

 

久々の海外旅行を終えたところで、2016年に取得した自分のパスポートのスタンプで訪れた国を振り返る。

2016年 オーストラリア🇦🇺(トランジットのみ)、ニュージーランド🇳🇿

2017年 タイ🇹🇭

2018年 ベトナム🇻🇳

2019年 香港🇭🇰

2024年 台湾🇹🇼


次はどこへ行こうか、予定を立てるのが楽しい。

近年は東アジアばかりだが、そろそろヨーロッパ方面へ行きたい気もする。しかし腰痛持ちの自分が長いフライトに耐えられる自信がない。単純にアンコールワットを見たいのでカンボジアに行きたい。それと、ただのんびりするためにハワイに行きたい。あの沢木耕太郎ですらハワイは良いぞ、と言っていた。もっと軽率に海外を旅したい。旅行の楽しみを持つことは生きるモチベーションになる。貯金して、時間をつくって、なんとかこれからも旅行したい。

 

 

台湾旅行記③

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○ 3日目

この日は高速鉄道で台湾を一気に縦断し、南の街高雄を観光する。

8:31台北発の高速鉄道を予約していたので、朝食も食べず急いで駅へ向かう。3日間高速鉄道乗り放題パスを使った。高雄まで往復乗るだけで元が取れる。パスポートと事前発行したチケットを駅員に見せて改札を通った。

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f:id:ngcmw93:20240915205720j:imagef:id:ngcmw93:20240915205739j:image車内は日本の新幹線と変わらない。というか台湾の高速鉄道は日本の企業群が一大プロジェクトとして受注し作ったのだ。新幹線の技術がそのまま使われている。普段よく乗る上越新幹線より座席が若干広い気がして快適だった。自販機でコーヒーを買ってみる。ゲロ甘だった。MAXコーヒーとほぼ同じ味。前日からブラックコーヒーが飲みたくて仕方ないのに。自分はカフェイン中毒なんだろうか。あと台湾はお茶もコーヒーも甘い物ばかりだ。

高雄駅は存在しないため、高雄の玄関口である新左營駅に着く。非常に大きな駅だ。駅と三越が連結している。まずは国鉄で1駅の左營駅へ移動。

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f:id:ngcmw93:20240917221814j:image f:id:ngcmw93:20240917222615j:imageまずは三牛牛肉麺という食堂へ。地元の食堂らしく、観光客はあまりいなかったが賑わっていた。先に席を確保して、席番号を書いた紙に注文を書き込んでいく。我々は牛肉麺(小)の塩味と醤油味、あと菜っぱの炒め物と凍み豆腐みたいな小皿を頼んだ。小の筈がでかい器が出てくる。レジ前で店員に凍み豆腐を取り上げられ、え?とか言ってたら食べやすい大きさに勝手に切り分けてくれた。親切だった。牛肉麺はとんでもなく旨かった。正直この旅でナンバーワンだ。若干癖があるがそれがハマる。飽きが来ない。同行者の塩味の麺も最高だった。凍み豆腐もすごく美味しい。隣のマダムが食べていた豚の血の煮凝り?も美味しそうだった。少し前に金原みわ著『さいはて紀行』を読んだ自分は、散髪のために刑務所へ行き、ヌードを見るため見せ物小屋を訪ね、ゴキブリなどの虫を食べる作者の好奇心に振り回される生き方に憧れたのを思い出した。血の煮凝り食べればよかった。食への興味は尽きない。

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f:id:ngcmw93:20240917222846j:image徒歩で蓮池譚を訪れた。観光スポットである龍虎塔は工事中だった。龍をかたどった入り口から入り、虎の出口から出るとなんか縁起がいいらしい。ゆるキャラの熊がいた。池ではなんかサーフィンをしている人がいた。高速で動くワイヤーに掴まり、牽引してもらって水面を走っている。快晴のため暑い。ここまで緯度が低いところに来たのはいつぶりだろうか。

 

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名探偵コナンのフェリー。乗客の誰か死にそう

船に乗って旗津島へ渡る。船乗り場ロビーには尻尾なしのエビフライみたいな謎オブジェが浮かんでいた。船はさっきも見た熊のキャラと、名探偵コナンの2種類を確認。10分足らずの航海で島に着いた。この距離になぜ橋をかけないのだろうか。

島には昼から屋台が立ち並ぶ。お祭りの最中のような賑わいだ。屋根付き自転車か電動バイクで島を巡るのがオススメらしい。初心者はお勧めにしたがっておこう、と電動バイクを借りて発車する。ハンドルでアクセルブレーキを操作する原付と同じ仕組みだったが、そういえば私は原付に乗ったことがないのだった。とりあえず全速全開で歩道を走る。爆音とともに50キロくらい出た。風が気持ちいい。えげつない振動。台湾の南の島でこんなスリリングな体験ができるなんて。近くを通ったアラビア人っぽいグループの車は普通に事故っていた。やがて海岸に出ると、強風で荒れる海と遙か沖合に停泊するタンカーが見える。5,6台の巨大な船影が浮かぶのは壮観だった。そのまま海沿いを暴走すると、様々なオブジェが見えてきた。

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f:id:ngcmw93:20240918214457j:image1時間のドライブで主要なスポットは回り終えた。バイクを返して近くの洞窟を探検し、船で本島に帰るか…と思ったら急に大雨が降ってきた。近くのコンビニに避難。島の観光をギリギリ終えてからのタイミングで助かった。スコールだったようで、30分ほどで止んだ。

帰りのフェリー乗り場近くに「丸浜」というアイス屋があり、評価が高かったので一つ頼んでみた。紅茶味のソフトクリームにタピオカが載ったスイーツ。かなり美味かった。時々普通に日本っぽい店がある。しかし店員は台湾人だ。オーナーが日本人なのか、日本人観光客をターゲットに日本風にしてるのかわからない。主人の帰りを待つ忠犬がいた。主人が戻ると、犬を足の間に挟んで普通にバイクに載せて走っていった。

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f:id:ngcmw93:20240919071533j:image六合夜市へ。高雄の夜市といえばここらしい。美麗島駅の近くにある。雨で濡れた路面にネオンが反射して、ブレードランナーっぽさを感じる。夜市の路地は美しかった。雨のせいか人通りはまばらでのんびり見て回れた。規模としては前日の夜市の半分くらい。ここで飲んだパパイヤミルクは感動する美味しさだ。注文するとその場でパパイヤを切り、砂糖と牛乳とミキサーにかけてくれる。ようやく小籠包も食べられた。かなり旨い。となりの席には犬が座っていた。

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f:id:ngcmw93:20240919072355j:image帰りの高速鉄道で適当に買った謎ドリンクを飲んだ。不味い。なんとなく字面でイチジクかな?と思ったのに、調べたら「黒木耳」の正解は「黒キクラゲ」だった。蜂蜜でどうにかできないレベルの不味さだった。こんなものを飲んだら健康になってしまう。ファミマ=「全家」らしい。街中で時々香る謎の香ばしい匂いの正体は煮卵だと判明。食べたかったが満腹で断念。深夜にホテルに戻り、フロントにただいま、と言って寝た。

 

台湾旅行記②

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○ 2日目

台湾2日目。外は曇り空だがなんとか天気は持ちそう。この日は鉄道で十分(シーフェン)と九份(ジョウフェンへ。

出発前に日本から持ってきたアミノバイタルを摂取する。これを飲んでおくと疲労感が80%くらい軽減される(個人的観測)。毎朝飲んだおかげで連日8時から22時まで動き回ったが問題なかった。

九份方面へ移動する前に、朝食を食べに阜杭豆漿(フーハンドゥジャン)へ。有名店で並ぶと聞いていたが凄い賑わいだった。2階の店から列がはみ出し、階段を降りて建物を半周するまで行列が続く。まあ回転早いだろうしなんとかなるだろ、と並んだら30分ほどで入店できた。鹹豆漿(シェントウジャン)と薄皮クレープ、肉おにぎりとパイを注文。番号で注文できるので楽だ。昨晩食べ豆漿とは違って塩味のスープだった。かなり旨い。しかし調子に乗って頼みすぎ、死ぬほど満腹になった。パイは後で食べることにして移動。建物の1階に華山市場があり、衣類や雑貨が売られていた。こういった個人商店が集まってイオンの2階みたいな雰囲気になってる場所が時々ある。

台北駅から台湾の国鉄に乗って移動。台湾のMRTは切符の代わりにICチップ入りトークンを使うが、郊外の路線は普通にレシートのような切符を利用する。都市部から郊外、そして田舎へ代わっていく車窓を眺めるのは楽しい。途中で平渓線というローカル線に乗り換える。乗り換えの間は川を眺めたり、でかい蜂に追いかけられたりした。2時間弱で十分に到着。

十分は田舎街だが、年中観光客で賑わう。人々の目当てはランタンだ。ここでは紙でできたランタンに願いを描いて空に打ち上げることで願掛けができる。映画『青春18×2 君へと続く道』の舞台になった。俺たちの清原果耶がヒロイン役の映画だ。線路の両脇に売店が密集して立ち並んでいる。電車を降りた途端、ランタン屋からうちでやっていけと声をかけられるがとりあえず軽く街をぶらつくことに。しかし小さな繁華街なので20分ほどで回れた。アーモンドとパクチーが入ったアイスクレープを食べる。一口目は美味かったがクレープが厚くて飽きてしまった。土産物屋を物色してからランタンを作ることに。4色?8色?と聞かれ、4色にした。赤は健康、黄色は金運、青は仕事などカテゴリーごとに分けられているらしい。筆で願いを書き入れ、完成したら線路の真ん中に運び、火を入れてもらって打ち上げる。一瞬で空に昇っていった。打ち上げの様子は店員から撮影してもらえる。動画で撮ってるのかな、と確認したら全部写真だった。コマ撮りみたいになってて面白い。

同行者はまあまあ達筆だった。対して自分は字が下手すぎてこういう時につらい。英語、ハングル、アラビア語など観光客がそれぞれの言語で書いたランタンが昇っていく。いい光景だ。みんな普通に線路に侵入して打ち上げている。1時間に1本電車は通るので、鐘が鳴るとわらわらと線路から逃げる。こんなんでよく事故が起きないなと思う。毎日街中から火がついたランタンが昇るが、周りの山に落ちて火事になったりしないのだろうか。まあずっと続いているイベントなので大丈夫なのだろう。日本ではあまりできない体験だ。一機が土産物屋のコンクリ屋根に落ちて炎上しており、みんな笑っていた。なんか平和な光景だった。

十分から電車で瑞芳駅まで乗り、そこからタクシーで九份へ。瑞芳駅に日本人がいたら話しかけて乗り合わせようと思ったのだが、何人もいたいた集団をすぐに見失ってしまった。眼鏡のおじさんのタクシーに乗る。昨日も思ったが、車が左ハンドルの右側通行なのが新鮮だ。ちなみにエレベーターでは全員右側に立つ。

15時頃、ついに九份へ着く。結構な山の斜面にある。石段の入り口で写真を撮ろうとしたら、同行者が無い!と言った。スマホがないのだった。焦る同行者。聞くとおそらくタクシーの中に忘れてきたようだ。まだ近くにいるかも、と降りた地点に戻るが眼鏡おじさんは見当たらない。近くにいた他のタクシー運転手に状況を身振り手振りで説明すると、周囲に向けて台湾語で大声を上げる。どうやら他のタクシーにこいつらさっき乗せたやついるか?と聞いてくれたらしい。運転手が大勢集まるが、しかしみんな知らないという。なんか覚えてないか?と聞かれ、室内に「110」と書いてあったことを思い出し伝えるが、それは報案電話、つまり警察の番号で手がかりにならず。運転手のボス的な人が来て、ヘルプする、そこまでついてこいと身振りで示される。2人でついていくと警察署だった。Google翻訳でやりとりし、探すからちょっと待ってて、と中に案内される。同行者はしょんぼりと連行されて行ったが、自分はさっきのタクシーのボスのところで待つように言われた。どれだけ待つことになるのか、誰か捜索してくれているのかわからないので、ダメ元でボスにもう一度「瑞芳駅からここに来た、30分くらい前、日本人2人を乗せた眼鏡のおじさんを探してくれ」と伝えてみたら、無線で何やら呼びかけてくれる。しばらくして興奮して「ファインドした、来る、待て」と伝えてくれた。無事見つかり安堵。煙草を吸う運転手たちの横で15分ほど待っていると、我々を乗せた眼鏡のおっちゃんが手を振りながらやってきた。助かった。なんかめちゃめちゃ笑われたが。瑞芳駅から九份までの値段220元をもう一度払うことになったが全然構わない。とにかくこの旅最大のピンチを乗り越えた。ボスと周囲の運転手たちに謝謝、サンキュー、ありがとうと何度も伝え、走って警察へ同行者を迎えに行き、警察のお兄さんたちに良かったなと祝福された。

お世話になった九份派出所前で飲んだ

とんだハプニングで小一時間生きた心地がしなかったが、なんとかなった。旅先で警察のお世話になるとは思わなかった。海外でスマホをなくすことがこんなに怖いとは...と同行者は落ち込んでいた。とりあえず気持ちを落ち着かせるため、警察の横にある店でビールを2杯飲む。なんとも美味い。捜索に協力してくれたタクシー運転手たちにビールを奢りたい気持ちだったが、警察の前で飲酒運転はさせられないのでやめておく。いよいよ九份の街へ。

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f:id:ngcmw93:20240916114417j:image九份は有名観光地なだけあって、絵になる景色がたくさんあった。序盤の石畳では「台湾風の伊香保温泉」というフレーズが浮かぶほどそんなにアレだな…と思ったが、中盤より上の石段は賑やかさが全然違う。さらに日が暮れてからの風景は本当に綺麗だった。やはり日本人観光客が多く、土産物屋も日本人向けのグッズが多い。ジブリ、ちいかわ、ハローキティなど。飲食店、雑貨屋、謎ゲーセンなどが密集する。夕方から夜8時くらいまで滞在したが、体感では6時から7時頃の人出が凄く、だんだんと落ち着いて行った。石段の頂上付近にある「阿柑姨芋圓」でタロイモのあんみつを食べた。温かくねっとりしたイモと冷たい氷、小豆の甘さが相まって美味しい。中盤にある茶屋で飲んだ台湾式飲茶は良い体験だった。店員が手際よく茶器を使って供してくれる。小さな茶器から湯呑みに茶を移し替え、その後小さな茶器の残り香を嗅ぐのが所作らしい。『クーリンチェ少年殺人事件』で見た気がするやつだ、と感動。一緒に出された饅頭が美味しかった。ココナッツ味。あとは席からの景色が良かった。九份の街は高台にあるため海がよく見える。

他に屋台で唐揚げとかマンゴージュースを食べ歩きした。夜の九份は活気に溢れてなんとも良い雰囲気だ。都市ではない、田舎の観光地にしかない情緒があった。やはり日本人が多い。そこらじゅうから日本語が聞こえる。あと歩いていると日本語で「おいしい!」「おすすめどう?」と話かけられる。台湾人と日本人の違いは見て分かるようだ。我々が思い切り観光客な格好をしているからでもある。

f:id:ngcmw93:20240918070632j:image九份から松山へバスで移動。定刻から10分ほど遅れていた。バスによって先払いと後払いがある。85ドルだった。アジア特有の運転荒めのバスでスリル満点。台湾のバイパスは片側4車線でかなり広々している。もちろんずっと高架で景色もよく、昼間乗ったら気持ち良かったと思う。

 

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f:id:ngcmw93:20240918070933j:image饒河街観光夜市へ。かなり規模の大きな夜市で、屋台が数百メートルにわたって連なる。普通の夜市は一本の通路の両側に屋台があるのだが、この饒河街夜市は二列の通路があり、それぞれの通路の両側に屋台が連なる。つまり普通の夜市の倍の屋台があり、ぐるっと一周しなければ全ての屋台を見れないのだ。

とりあえず入り口にある名物の「胡椒餅」を食べる。もっちりしたパン生地の中に胡椒味の肉餡が入っている。満腹にならずにたくさんの屋台を楽しみたいので、2人でひとつ買い、同行者と分け合いながら攻めていく。また揚げ物を食べる。豚骨の薬味スープは感激する美味さだった。前日食べた地瓜球をまた見かけた。屋台の種類はどの夜市もそう変わらない気がする。エアガンで風船の的を撃つアトラクションをやった。マシンガンを使ったが弾詰まりを起こし店員に直してもらう。結構打てたが商品は貰えず。牛骨スープを食べる時相席になったおじさんはスマホで『負けヒロインが多すぎる』を熱心に観ていた。

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f:id:ngcmw93:20240918071026j:image市場の入り口にある廟を覗いてみる。本堂を熱心に拝んでいる人がいて、厳粛な雰囲気だった。お香のよい香りが漂う。近くにちいかわのお茶屋があったので買った。烏龍ミルクティーだった。

深夜まで遊んだのに不思議と疲れはない。がらんとしたMRTに乗ってホテルに帰る。すぐに寝た。

 

 

 

 

台湾旅行記①

f:id:ngcmw93:20240914124217j:image2024年9月6日〜9日の日程で、台湾を旅行した。海外旅行は2019年の香港以来、実に5年ぶり。とても良い旅行だった。いつものように旅の記録を書く。

 

○ 準備編

台湾は以前から行きたいと思っていた。日本から割と近く、食べ物は美味しいと聞くし、2日間あれば台北の主な観光地は大体巡れるようだった。自分の一番の目当ては故宮博物院だ。あそこには国共内戦に敗れて大陸を追われた中華民国政府が、台湾に逃げる際に運び込んだ中国史に残る美術品が揃っている。ぜひ見たい。しかしそれ以上の詳しい知識がなかったので調べると、その故宮博物院を代表する宝物が「白菜」らしいことがわかった。いや、よくわからなくなった。なぜ白菜なのか?その理由も知りたいと思った。

f:id:ngcmw93:20240917193733j:image事前に手に入れた「地球の歩き方 台北」を読んだ。古本屋で目に入ったやつを買ったら微妙に古い版だった。前の持ち主がたくさんの付箋を貼ったのがそのままになっており、すごく良かった。「蛋餅(ダンピン):卵入り薄皮クレープ」「トイレ:セブンイレブン借りれる」とか。何故か本の内容が頭に入らなかったので、お守りとして旅行に持って行ったら結局かなり役立った。通貨の単位とか、タクシーの相場とか。

旅程を組むと1日余裕があったため、同行者の提案で南の街である高雄も行くことに。

航空会社はタイガーエアを利用した。新潟─桃園(台北)で直行便が出ている。金曜の夕方に新潟を出て夜に台湾に着き、月曜の昼に台湾を出て夕方に新潟へ戻る。よって旅程は3泊4日になった。

 

<旅程>

1日目:(夜)台湾着、寧夏夜市

2日目:【台北】十分、九份、饒河街夜市

3日目:【高雄】澄清湖、旗津島、六合夜市

4日目:【台北故宮博物院、(昼)台湾発

 


○ 1日目

f:id:ngcmw93:20240914124549j:image9月6日の夜、桃園空港に降り立った。空から見た台北の夜景がとても綺麗で期待が高まる。思ってた以上に都会だ。3時間半ほどで着いたが、台湾の標準時刻は日本より1時間遅いので時差がある。iPhoneの表示は自動的に修正された。


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f:id:ngcmw93:20240914124648j:image桃園空港は近代的な建物だった。外観を見ていないのでデザインは撮れず。デジタルサイネージではキムタクが中華を食いまくるCMがめちゃくちゃ流れる。台湾でも人気らしい。ATMで2万円を台湾の通貨(台湾ドル)に両替した。f:id:ngcmw93:20240913223527j:imageおもしろ自販機。増田こうすけギャグマンガ日和感がある。

MRTの自動発券機で悠遊(ヨーヨー)カードを手に入れようとしたが買えず。この時1,000台湾ドル札しか持っていなかったため、100以下しか入らない自販機ではお釣りが出ないため買えなかったのだった。結局普通に切符を買って乗って台北駅へ出る。さらに1本乗り換えて地上へ。しかし、そこからバスに乗って宿へ向かう筈が時間になっても来ない。やがて本日は終了しましたと表示される。乗り場が違ったのだろうか…。結局Uberを使って宿へ。初めて使った。タクシーのおっちゃんにお礼を言って降りる。街中はそこそこ交通量が多く、都会感がある。バイクが大量に走っており、アジアを感じた。背が高い建物が密集しており、香港の雰囲気を思い出した。

チェックインは日本語が話せるおじさんがいてスムーズだった。ホテルの部屋は思ったより広く清潔だった。3泊もするのでありがたい。普通に泊まると総計4万くらいの筈だが、キャンペーンに当たったので14,000円になった。ラッキー過ぎる。荷物を置き、早速徒歩で夜の街へ。

寧夏夜市(ニンシャーイエシー)へ。現在工事中で規模が縮小されていたらしいが、なかなか活気があった。飲食の屋台が街の一角に立ち並び、お祭りみたいになっている。200元もあれば満腹になるくらい楽しめる。まず地瓜球を食べた。タロイモを揚げたものらしい。かなり美味い。胡椒味とかメープル味もあったがプレーンで食べた。エリンギのようなキノコが剥き出しで売られている屋台もあった。どうやら鉄板で焼いてくれるらしい。それは食べず、近くにあった「古早味豆花」に入った。豆漿豆花(豆乳のスイーツ)の有名店で前から狙っていた店。この時12時を過ぎていたのに普通に開いていた。注文の時店員に冷たい?温かい?と聞かれ冷たいやつ!と答えると氷入りでくれた。日本人と認識されると日本語で対応してくれて嬉しい。薄味だが美味い。豆腐とタピオカ入りの薄いシロップ氷といった感じ。同行者は小豆入りを食べており、そちらも控えめな甘さがちょうどよかった。全体的に薄味。「孤独のグルメ」でロケ地になったらしく、重松豊の写真があった。

宿に戻り、シャワーを浴びてベッドにダイブする。1時ころ就寝。