状況が裂いた部屋

音楽と映画と日常について

三部作について思うこと

   僕の中のオールタイム・ベスト映画は12歳の頃から「BACK TO THE FUTURE」である。監督ロバート・ゼメキスはこの傑作の続編を絶対に作らないと決め、また他人に勝手にリメイクされないようあらゆる権利を買い占めているという。素晴らしいと思う。この傑作に付け加えるものなど何もない。もし中途半端な期待を持たせられ、ゼメキスの寿命やマーティ役のマイケル・J・フォックスの病気の具合を心配しつつpart4を待ち続ける人生なんてそんなのは嫌だ。まあそもそもpart2、part3と制作されたのも1のエンドクレジットが発端で続編を作ることになった、ってことだけど、それにしても前作の伏線をしっかり拾っていることが凄い。過去、未来、そして過去と時をかけるロマン、気持ちのいい伏線回収、破茶滅茶なマーティとナイスキャラのドク、敵役のビフ、世の中の少年たちの永遠の憧れデロリアンDMC-12など魅力に溢れた映画だ。

   しかしこの映画の本質はpart3のラスト、現代へ帰るドクの台詞に尽きると思う。SF映画史に残る最高のメッセージだと思う。

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   SF映画には他にもトリロジーで完結したものがいくつかある。パッと思い付くもので「マトリックス」「ロードオブザリング」あたりか。スターウォーズシリーズは3部作が3つでサーガ、みたいな呼ばれ方になりつつある。

 

   恩田陸がエッセイ「小説以外」の中で言及しているところで、小説「ゲド戦記」がある。原作は3部で完結したと思われたが、3巻の18年後に4巻が出る。自分は物書きではないのでわからないが、小説家からすると自分で生み出した物語が終わった、と区切りを付けるのは難しいようだ。

   ファンの側としては好きな作品の続編が始まる、ということは嬉しい限りであると同時に、自分中で作られたイメージが崩されるのでは、と不安に思ってしまうところがあると思う。それでも期待し、公開日に映画館へ足を運んではあれはよかった、あれはクソだ、とやんややんやと語り合っている。一概には言えないが、批判的な人もどこか楽しそうにしているように思える。

 

  何が言いたいかよくわからない文章になったけど、蛇足にならない続編なら許す、しかしそれは続編が作られ、それを観ないことには判断がつかないところだし、好きな作品なら必ず観る、でも続編が作られないことが約束されているからこそある美しさもある、ということ。なんだそりゃ、って感じだがこれが言いたかった。