状況が裂いた部屋

旅行と読書と生活

様々なしがらみが面倒だって話

 2週間ほど前からGWの前半くらいまで、ひどい鬱でひたすら気持ちが沈んでいた。2度ほど同期や先輩と飲んだ日は少しだけ楽しくなれて明日からは切り替えてやるぞ、という気になるのだが翌朝にはまたどん底のような気分で仕事へ向かうのだった。

 この鬱の原因は何なのか。悩み事があるからなのだが、その悩みがそう解決できそうにないものなのでこんなに苦しんでいたのだった。それも幾つかあって、仕事のこと、家のこと、(職場以外の)人間関係のこと、将来のことなど挙げればきりがない。でもこれらはまだ棚上げにしておいてもいずれ時間が解決してくれたり、いざその時が来て決断しなければならない状況に追い込まれれば何とかできそうなのだった。一番の問題はこんなものではなくって、では一体何なのか...自分の頭の中ではなんとなく把握しているのに、うまくこの場に言語化することができないのだった。つらい。しかしひとつ言えることは、このとても内面的な問題だけは棚上げできない種類のもので、いまここで向き合わなければ一生引きずる系統のものだともいうことだ。それだけは確信できる。そろそろ早く決着を(というかたった一つの決心をここで宣言すればいいだけなのだが)つけて楽になりたい。

 体裁や人の目、過去やってきたこととの違いからの「キャラじゃないでしょ」みたいな余計な口出し、自尊心が傷つくことへの不安や恐怖...新しく何か物事を始める時につきもののあらゆる面倒なことを全部無視して、心の赴くままにやりたいことを強い気持ちでやる、そんな勇気が欲しい。なんだかんだ理由をつけて足踏みしている間にも時間は過ぎて、僕はどんどんと歳をとっていく訳で。計画はもう十分に立てた。余計なことを考えず、やりたいことをやりたいようにやろう。

 

 この決心を後押しするきっかけになった枡野浩一の短歌を載せておく

”君はその とても苦しい言いわけで 自分自身をだませるのかい?”

(漫画版「ショートソング」表紙カバー裏より 集英社,2007) 

まともな人間

救いが欲しい。無償の愛が欲しい。誰かにひたすらお前はよく頑張ってる、と褒められたい。当たり前の事を当たり前にやってるだけでは誰も褒めてくれない。でもミスすれば責められる。日々のタスクをこなしてるだけでも相当に凄いことだと思う。社会人みんなすごいし、みんな偉い。。毎日職場に行ってるだけでもみんな褒められるべきだ。誰か自分を認めてくれ、できれば可愛い女の子が。最近の自分の行動全てを肯定して貰いたい。本当に鬱な一週間だった。自分のポンコツ具合が嫌になる。これまでは順調だったのに昨日と一昨日は酷い有様だった。悪いことは立て続けに起こる。それでも褒められた仕事もあったんだけど。仕事が溜まって残業が続き、疲れで集中が切れ能率が下がって仕事が遅れ仕事が溜まる、最悪のスパイラルだ… それでも同期と喋ってる時はそこまで大変じゃないよ、などとさも仕事ができてるかのように振る舞うのほんと辞めたい。変にカッコつけたり強がってないで愚痴を言い合うべきだと思う。でも毎晩23時まで残り終バスで帰ってる奴の前で愚痴るのもアレだし、聞き上手でいたいという変な我慢から結局一方的に相談を聞く損な役回りになってしまっている。まあ飲み相手がいるだけマシなのかも。でも昨日は同期焼肉に行くはずが、自分だけがっつり残業してしまい行けなかった。悲しい。本当にキツかったのは水曜あたりだ。いっとき仕事が積み上がりすぎて心が折れそうになり、普通に泣きそうだった。そういう時は一回デスクから離れて、顔を洗ったりコーヒーを入れたりしてリセットする。昔新聞記者の人が飲みの席で言っていた、小人の話を思い出した。詳しく書かないけど。
ストレスで鬱になって何も考えられなくなると、あらゆることに関心が向かなくなって気分転換をしようにも取りかかれない。キャラとかポーズとかどうでもいいので、とにかく自分の一切を肯定してくれる人が必要だ。そんな人が向こうから来てくれることはそうそうないので、自分から行動して探さなきゃいけないんだけど。後輩に先輩はまともな人です、と言われたのを思い出す。どういう流れで言われたか忘れたが皮肉でなく肯定的な意味で言われたはず、だけど全く嬉しくなかった。まとも、って何だろう、そんなに大事なことには思えないし人間はみんなどっかでおかしい部分があるはずだし、僕だって隠してるだけでいつ「おかしな人」の部類のレッテルを貼られてしまうかわからない。いつまでまともでいられるのかなと暗い気持ちで6:10にタイマーをセットし、ブログの更新ボタンを押し、寝る

白背景のPV


初恋の嵐/Untitled

 


Oasis - Whatever

 


andymori "革命"

 


LOSTAGE「BLUE」

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Fishmans - Weather Report

 

ただスタジオで演奏してるだけのRVが好き。

漫画BECKの中で、ジム・ウォルシュがBECKの『OUT OF THE HOLE』のPVを撮影するシーンがある。スタジオの一切の道具を片付け、カメラワークだけにこだわったシンプルなPVを撮る、というシーンにとても痺れた。白背景は人物だけがクローズアップされるので演者その人の魅力だけが残るんだろうな、そういうの美しいな、と思いながら読んだ。

   余談だけどハロルド作石の漫画は元ネタを辿るのが楽しいが、ジムのモデルは映画監督のジム・ジャームッシュという人らしい。今度作品を借りてこようと思う

 

どこまで脈絡のない文章を書けるか

 今フィッシュマンズの「いかれたBaby / 感謝 (驚) / Weather Report」というトリプルA面シングルを聴いている。これはライブ盤だけど、演奏上手すぎて普通にCD音源かと思う。それではライブ盤の意味がないのでは、ってくらい。アレンジはちゃんとライブ盤だ。特にいかれたBabyは普通のシングルバージョンに聞こえる。アウトロのやたら引っ張るドラムが最高。感謝(驚)はだいぶライブっぽい。普通にMCしてるし。Weather Reportは学園祭でフィッシュマンズのコピーバンドでやったので思い出深い曲だ。あのライブはなかなか良い出来だったと思う。youtubeに本家の短いライブ動画が上がっていてそれも良い。TOKYO COOL CAMPだろうか、フェスのステージだ。HONZIという人がキーボードやヴァイオリンを弾いている、この人も亡くなったらしい。そんなこととは関係なしにこのライブ動画は残り続けて新しく感動する人がいる。作品を世に残すことは大切なことだ。CDも同じくそうで、NEO YANKEES HOLYDAYは永遠に名盤だ。

 今日は研修で半日つぶれてしまったので仕事があまり進まなかった。昼にいつも通り食堂へ行こうとしたら同期の集団に会い、どこへいくのと聞けば労働組合の説明に行くとタダで弁当がもらえるよーと言うのでついていった。会場に着くタイミングで、ちなみにこの説明会事前予約いるよ、と言われそりゃないぜ..となった。でも少しのぞいてみるか、と受付にいいか聞いてみたら何故か僕の名前で予約されており、資料と幕の内弁当もちゃんとあった。少し不思議だけどラッキー、と思いタダ飯にありついた。労働組合の説明の方はなかなか”それっぽい雰囲気”があってニヤニヤしてしまった。この僕が感じている組合独特の”雰囲気”というやつをうまく説明したいが難しい。共産主義、左派系組合、ソ連や中国の血塗られた歴史、労働争議安保闘争あさま山荘...など、もちろんこれらを一概にまとめてしまうのは間違っているがどうしてもそのあたりが連想される。なんというか、68年あたりから70年代前半までの「アカっぽい」あの感じの雰囲気に一時期ハマってしまって、さんざんドキュメンタリーや本を読んでいたことがある。NHKのドキュメンタリーはどれも見ていて楽しい。勉強した気になれるし。この時代が舞台の小説でも、村上龍の「69」や大江健三郎の「セヴンティーン」みたいな割とがっつり物語のテーマに絡んだものより、ノルウェイの森海辺のカフカみたいなさらりと背景として描写があるものが好みだ。そしてやはり、山崎豊子の「沈まぬ太陽」を読んでいると、労働組合として争議を起こし過ぎると会社に目をつけられてアフリカに左遷されたり閑職に追い込まれたりしないのかな、などとワクワ妄想してしまう... 話は戻って、壇上ではハチマキをしたおっさんが去年の賃上げ交渉は云々...と活動内容を威勢よく説明している。昼飯代を節約したいだけだった自分や、一緒に座っていた同期の男数人はもう飽きてしまい、弁当は食えたしキリがいいとこで抜けて戻ろうぜ、などとこそこそ話していた。しかしおっさんが、週末に○○病院のナースと合同で花見大会します、と言った途端全員が「は?参加するにきまってんだろ」みたいになってめちゃめちゃ笑ったし行くしかないだろと思った。冷静になって後でちゃんと断ったけど。

 

 仕事を終え、バスで帰宅しご飯を食べ風呂に入り着替えてほっとすると、大体21時半とかだ。毎朝6時起きなので12時には寝たい。すると2時間半ほどしか趣味や好きなことに時間を使えない。これは地味に堪える。仕事だけでなく、プライベートな時間でも優先順位をつけて取り組まないといけないなんて。学生に戻りたい、だなんて絶対に言わないけれど。初任給の使い道を考えながら散歩をする。

 

 研修中にあった健康診断で医者に脅され、タバコを止めてしまった。健康になってしまう... さらに仕事中は(今だけは一応)緊張感を持ってやってるので背筋を伸ばしてパソコンに向かっているので、猫背が治った気がする。実家暮らしなのでありがたいことにご飯はいくらでも出てくるので、これ以上痩せる心配もない。医者には痩せ過ぎ、とも言われたのでなるべく食べる。金麦を毎日飲むけど350ml一缶だけ。そして今年からマラソンに再挑戦するのでランニングも始めた。まだこの春2回しか走ってないけど。

 健康になるのは良いことなんだけど、大学生のころの昼夜逆転した退廃的で非生産的な日々もよかったななんて思ってしまう。なにがよいのか全然わからないしうまく言えないけれど、一晩中だらだらとニコニコ動画を見たり、インターフェースにヘッドフォンをつないで延々とベースを弾いたり、朝方まで漫画を読んだり突発的な飲み会に参加した帰りコンビニでコーヒーを買ってそのまま深夜徘徊したりするあの生活はどうしようもなく楽しかった。自炊は3,4年生になってからはほぼしなかったし、本当にカップラーメンとすき家の牛丼しか食べてなかった時期もあった。雪が積もってくるとひたすら誰にも会わず、ひたすらこたつに潜り、手の届く距離に本とPCとwillUをそろえて好きなだけ好きなことをして夜を明かすあの感じはたまらない。でも、例えば、あくまで例えばだけれど、あんなに時間を余らせていた時期に自堕落を決め込むのではなく、なにか、なんでもいいから、創作をする方向にエネルギーを注げたら、などと考えてしまう。

考えてしまう、なんて言ってるうちにやればいいのに。とも思う

社会の歯車

 本格的に働き出して2日が経った。忙しい。半端じゃない。学生の頃時々言って「あー俺いま忙しくてさぁ」の「忙しい」とは笑えるほどレベルが違う。まず僕が研修に行っていた先週一週間分の仕事が溜まっており、訳も分からないままそれに手を付けている。手を付けているだけで全然終わらない。隣のデスクの先輩が指導役として仕事を教えてくれるので、しつこいくらいに質問する。28歳で新婚らしい。割とおしゃべりな人なので話しかけやすくてありがたい。でも僕がやる全部の業務を把握している訳ではないので、結局マニュアルや研修で使ったテキスト、前任者が残していった引継書、ファイリングされている去年の業務の書類を読みながら仕事をする。それらを積み上げたデスクでパソコンを使い書類を手書きしハンコを押すのでとても散らかっている。入力したデータもあとから見て分かるようフォルダを作って保存しておかないと面倒なことになる。余裕が無さ過ぎてタスクが5つ以上溜まると発狂しそうになるが、それを一度堪え、コーヒーを淹れ、優先順位をつけてひとつひとつ消化していくと、意外と終わったりする。とりあえず今日は6時になんとかやるべき仕事を終え、7時過ぎに帰宅、ビールを美味しく飲めたので良かった。割とスマートに帰った日だったが、風呂に入ったりご飯を食べたりすると9時半になっており趣味にかけられる時間が2時間しかない。社会人生活は思うより厳しい。誰もが経験することとはいえ、過酷な新人時代をくぐり抜けて30年も社会で働いている親や身近な人、そして世の中全ての大人たちを素直に尊敬する。

  うちの部全体は5つの課で構成されており、昨日は上司に連れられて他4つの課をまわり、ひたすら挨拶をした。部長と少し会話したが良い方だと思った。挨拶に行った初対面で悪い印象になる人は少ないか。他の上司たちもひと言くらい話をするが、期待してるよー、とか頑張ってね、くらいなので顔を覚えておくくらいで精一杯だ。昨日はいきなり歓迎会だったのだけど、話が合う先輩が多くて嬉しかった。やはり県内出身の人ばかりなので地元を聞けば土地の話ができる。他にはおそらく3年後に僕も経験させられる僻地の地方勤務での話、同好会の話、趣味の話や子供の話など。20代後半くらいの割と歳の近い先輩数人に週末の個人的な飲み会に誘われたが、翌朝(今日)誘ってくれた人に挨拶したら嫁に月曜から飲み歩いてんなよ、って凄い怒られて…としょんぼりしながら言われ、流れることになってしまった。家庭を持つと大変だ。その人はなんと大学のサークルの先輩だった。昔のメインアンプはマーシャルではなくツインリバーブだったらしい。いまでもひっそりとあるVOXはその頃買ったものだそうだ。

  課長へ挨拶しにくる来客はとても多いが、たまに係長らしいおっさんにくっ付いて、あからさまに新採用の人も名刺を渡しているのが見受けられる。動きのぎこちなさとガチガチ具合ですぐわかる。僕のデスクは出入り口に割と近いので、その人が出るとき目が合ったので会釈したら、すごい礼儀正しく頭を下げられた。そりゃそうか。お互い頑張りましょう、と思った。

最近のこと

・4月1日に就職先の入社式があった。割としっかりした式典。当然か。テレビカメラが結構来ていてびびる。ボスが祝辞の中で、皆さんはこのような志があってこの職場を選び、選考を潜り抜けてきたのだと思いますが~、と様々に意識高い感じの志望動機を挙げていたが、何一つ自分の本心にあるものと違って笑った。確かにここの面接受けたときはそんなこと言ったけど。自分、こんな適当さでいいのかな~と思っていたけど周りの同期と話しても自分と似たようなものだったので安心した

 

・入社式後は即バスで研修所へ送られ、さっそくオリエンテーション、講義を一つだけ受けてその日は終わった。宿舎の場所が以外にも先月まで通っていた大学からほど近い場所だったので、次の日からは毎晩、4年間さんざん飲んだ学生街の居酒屋で同期と飲み会をすることになった。そんなこんなで研修の一週間、夜は毎晩楽しかったし初対面の人たちともかなり仲良くなった。

 

・研修はまっとうなもので、一時期話題になった飲食系とかでありそうな、外部講師が鬼のように厳しい人格否定してくる感じの頭おかしいやつではなかった。ビジネスマナーと仕事の進め方、就職先の歴史と沿革、今後の方針についてなど。ひたすらに睡魔との戦いだった。軽いレポートも毎日ありめんどい。23時消灯、6時半起床でラジオ体操。22時半と6時50分の点呼では同期の可愛い女性のすっぴんジャージ姿が見れるので、バカな男たちはそのたびにランキングを考えていた。僕が推した人は初日はあまり人気がなかったが終盤ファンが急増し、見る目あるじゃん、みたいになった。当然のように彼氏はいたけど。

 

・3日目の夜には全クラス合同での懇親会があった。僕は適当に気の合う人と気楽に話していたが、研修が終わるとすぐに僻地での勤務になる技術職の方たちは女性陣から連絡先を聴くチャンスだと、ここぞとばかりに頑張っていたらしい。あと初日に書かされた川柳の優秀賞が発表され、優勝者は景品をもらっていた。僕は少し真面目に考えてみたが全然浮かばず、クソ真面目な感じのを書いてしまい後悔した。友人の句がユーモアのセンス抜群だったので大賞かな、と予想していたのに割と無難なものが選ばれていて残念だった。こういう時は弊社のブラックな部分をネタにする面白い句に賞をあげて、懐の深い部分を見せてほしいものだ。でも職場内の広報誌に載せるらしいし無理か。

 

・同期には新卒ばかりでなく社会人経験者枠で入った方もいて、元銀行員やパチンカスのフリーターから一念発起し社会復帰した人、司法浪人に見切りをつけ年齢制限ぎりぎりで試験を受けてきた人、どう見てももう50近いのに転職してきた訳ありそうな人まで様々だった。ひとり10月の内定式後の飲み会で意気投合してからずっと話したかった人がいて、研修終盤の飲み会でようやく話すことができた。その男は東京の私大に通いつつバンド活動をし、大手レーベルから声もかかっていたらしい。前回話したときはAV女優の麻倉憂の話しかしなかったせいでお互いどスケベな印象しかなかったらどうしよう…って感じだったが普通に音楽の話で盛り上がれてよかった。普通にいま売れている人気バンドと対バンしたことがあったり、ゲストで入れてもらったライブの楽屋で有名アーティストとバンドマンの立場で話したエピソードとか聞けて、すげえ…ってなった。

 

・土日もぶっ続けで研修だったので今週は木金と振替で休み、そのまま週末で4連休だった。近場の公園へ同期数人と花見をしに行ったらサークルの後輩が10名くらいでブルーシートを広げてるところに遭遇。僕は卒業式に出なかったので追いコン以来ひと月ぶりの再会だった。結構嬉しかった。4年生が多かったので就活しなくていいのかよー、って冗談が浮かんだけれど、楽しく花見してる時にこれ言われたくないよな、と思い留まり適当に話してわかれた。サークルいつでも遊びに来てね、と言われるのは嬉しいけれど老害とかいう怖い言葉があるし、個人的にも前のコミュニティーにいた時の雰囲気にずっと浸かって学生気分でいるのもあれなので暫くはイベントとかは行かないと思う。

 

・大学の卒業式には出てないけれど、3月の半ばから長い海外旅行に出て、自分なりにあることを決心したり、その他にも常々考えていた様々なことに答えらしきものが見つかったので(答えはとっくにわかっていたが、ようやく明確でしっくりと納得いくフレーズが浮かんだだけかもしれない)、学生という身分からついに社会人になったのだという実感がある。適当に勉強し、あとは気ままに遊んでおけばよかった、人生の「第一部」学生時代編が終わり、これからは自分でお金を稼いで自立して生きていく、「第二部」社会人編が始まっている。第二部が40年あるらしいのは、気づきつつもなるべく考えないようにしている。でも大人達曰く、ここから先の体感はひどく早いそうだ。気がついたら中年、ってのが一番怖い。やりたいことをやろう、仕事は生活と、やりたいことをするための基盤を得る為と割り切ってやる。もちろん少しのやりがいは欲しいが。お金をもらうということは自分の仕事に責任を持たなければならない。ちなみに僕の一番嫌いな言葉は「責任」だ。なぜかこれは根が深く、小学生の頃観ていた「踊る大捜査線」シリーズで室井管理官(柳葉敏郎)が決め台詞のように「責任は私が取る」と言うのを聞く度に「う~ん、なんかこの立場嫌だ…」と当時から思っていた。いい上司だと思うけど室井さん。とにかく、時にはお酒とか趣味とかに逃げつつ、仕事は適当にこなせるようになりたい。研修所の壁に貼ってあった先輩職員のメッセージで一番好きだったのは「絶対に、定時で帰ろう」だ。明日は配属先への初出勤である。社会の入り口の淵ギリギリに立って震えて眠る。