今年初めて行って良かったサウナ5選。
①サウナセンター(鶯谷)
②The Sauna(野尻湖)
③snow peak FIELD SUITE SPA(三条)
④Hostel Perch(佐渡)
⑤In the earth(出雲崎)
①サウナセンター(鶯谷)
サウナーの聖地みたいになってる場所。以前から噂はよく聞いていたので行く機会を伺っていた。5月、文学フリマとゴールデンカムイ展へ行く目的で東京を訪れた際に満を持して突撃した。結論、最高のサウナだった。
都内にいくつかある、カプセルホテルとサウナが一体になったタイプ。カプセルは2018年頃に改築した際作ったらしい。喫煙所が各階にあり、無料の水とお茶のサーバーもあって嬉しい。
サウナは15人くらい入れる広さ。木のいい香りがする。3段あった一番上に座れたからか8分サウナ→1分水風呂→外気浴の1ターン目でガッツリととのった。ビルなので外には出れないが、水風呂の前に椅子と外気が通るいい感じのスペースがある。サウナの隣にクーラーで冷えた部屋があるのが素晴らしい。1時間おき程度にアウフグースタイムがある。もうととのったし迷ったが、ちょうど始まったので参加した。アロマの香りと熱波師の技で素晴らしい熱波を感じる…が、一番上の段にいたため地獄のような熱さだった。気をつけないと火傷する。アウフグースは下の段が正解。
あと、タナカカツキ先生の『サ道 ととのいの果てに』を拝読した。サ道の連載開始までの経緯や、サウナ大使になってからのあれこれ、フィンランド行きのことなど盛り沢山で面白い。2012年頃流行った「コップのフチ子さん」のデザインや美大の客員教授だったり、ドラマ版サ道の「ととのった〜!!」のシーンで背景に流れるサイケデリックな映像(virtual drug)などを作ってたとは知らなかった…大使凄すぎる。
サウナの後は5階で飲む。俺は旅先で飲む瓶ビールが本当に好き…。
翌朝も早朝サウナをキメた。ほぼ貸切で最高だった。外気浴スペースでは風鈴が鳴っている。ととのいながら夏の訪れを感じた。
②The Sauna(野尻湖)
今現在、自分の中でのベストサウナ。超本格的な、サウナ好きが皆満足する、サウナーのためのサウナ。最終的にみんなここに辿り着く気がする。
ここはサウナ狂いの友人に連れられて行った。我々が入ったサウナは「ユクシ」という名のついたログハウスで、薪ストーブが設置されていた。ここ数ヶ月ゴールデンカムイに取り憑かれている自分は丸太小屋のサウナを見てバーニャじゃん…と思った。ベンチが両脇に2段ずつ、中央に薪ストーブ。天井が低いので上段はかなり熱い。熱と戦ってから飛び込む水風呂(近くの川の水を引いている?)がキンキンに冷えていて最高だった。すぐ近くの野尻湖に飛び込んでもいいらしいが、おとなしく清潔な樽の水風呂に入った。体を拭き椅子に寝そべると浮かんでいる感覚に飛ばされて、しばし全員無言になる。完璧なととのいだった。時間があっという間に過ぎていく。サービスだったのか、最後の方にスタッフの方がウィスキングをやってくれた。ヴィヒタで身体を叩いたりすることらしい。熱波が凄い。景色も良い場所だし宿泊も可能なので何回でも行きたい。
③snow peak FIELD SUITE SPA(三条)
ついにスノーピークが風呂まで作っちゃったか…行くしかねえ!とサウナ狂いの友人と突撃した。外見があまりに綺麗でこんなの美術館じゃねえかと騒ぐ。内装もデザインがこだわってる感じがして圧倒された。自分みたいなのがこんな意識高そうな場所に入ってはいけない気もする。2022年の4月にオープンしたばかりで、6月に行った我々は浴場に入った瞬間のめちゃくちゃ良い匂いにときめいた。
サウナは20人くらい入れる広さ、石が積まれたストーブをコの字型のベンチで囲み、一方が全面のガラス張りできれいな空と山が見える。微かに環境音楽が流れてる中、ひたすら熱を感じて汗を流す素晴らしいサウナだった。外気浴スペースも目の前芝生と山で、ロケーションで言ったら圧倒的一位だった。食事が食べられる施設が2つあり、サ飯と呼ぶにはおしゃれすぎるご飯を食べた。なんかテンションがおかしくなりTシャツを買うなどした。
④Hostel Perch(佐渡)
仕事の都合で時々佐渡に行くイベントが発生する。毎回、出張の用事を金曜に済ませ、自費で一泊し翌日観光して帰る。島が好きなので。
今年は島の西側に位置する佐和田海岸にあるパーチというゲストハウスに泊まった。サウナがあり、酒が飲める、俺のために作ったのか?ってくらい最高の宿だった。割と広々したコワーキングスペースもある。夜、予約していたサウナに入る。19時〜20時半の混みそうな時間の枠だったけど、運良く客は自分ひとりで、貸切だった。
蔵サウナは凄まじい熱さで、最初は5分が限界なくらいだった。何周かするうちに慣れてくる。ひとりなので自由にロウリュウもできた。飲み放題のお茶がとても美味い。たっぷり1時間半満喫した。隣の神社でお祭りの練習なのかドコドコと太鼓が鳴る。旨いクラフトビールも飲めてこのために生きてる…と完璧に仕上がった。佐渡がまた好きになった。
⑤In the earth(出雲崎)
ここまで書いて3月に行ったサウナを思い出した。新潟の中越地方、出雲崎に今年オープンしたIn the earth。例によってサウナ狂いの友人が予約し、プレオープン期間に訪れた。
以前は臨海学校だった建物を利用しているため、教室がそのまま使われている。なんかテントとか炬燵があった。この時はプレオープンなので開始してなかったが、今はグランピングとかもできるらしい。
サウナはとても良かった。土で塗り固めて作ったドーム型のサウナ。天井が低いので熱がすぐ回る。セルフロウリュもできる。しかし3月で外には雪が薄く積もるほどの寒い日で、水風呂は狂気の5℃だった。頑張っても15秒ほどが限界で、友人たち4人で叫びながら修行のように入った。めちゃくちゃうるさかったと思う。外気浴というかベッドチェアに寝転べる綺麗な部屋もあったが、ここの気温も外と変わらない寒さだった。施設は良いので、時期を選べばととのったと思う…。
新潟には設備の良いサウナがいくつもあり、自分は市内の銭湯「金の湯」を本拠地にしている。市民は月5回まで230円で入れる最強のチケットが貰えるので毎週通っている。2ヶ月に1度は旧下田村の「いい湯らてい」に行く。UFOみたいなオートロウリュマシンが稼働し、地獄のような熱波が出るのが楽しい。八木ヶ鼻というデカい崖を眺めながらととのうことが出来る。
以前東京の文学フリマで銭湯の写真集を出してる方と風呂の話ができたのは良かった。新潟に時々行く機会があるそうで、自分の本拠地をおすすめした。
現在の夢は、全てのサウナーの憧れ「サウナしきじ」に行くこと。あまりに絶賛されてるので自分の中でハードルが上がりまくっているが、いつか必ず訪れてみたい。