状況が裂いた部屋

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ZINEを制作した話

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初めてZINEを作り、イベントで売った。結論から書くとかなり面白かった。申し込み期限の直前に一気に作ったので少し粗い部分もあったけれど、割と好評だったので良かった。反応をもらえるのはやはり嬉しい。作った甲斐があったと思う。以下、制作メモと反省。

ふふふのZINE ← 出たイベント

 

5月くらいにイベントの存在を知り、客として見に行きたいなぁ、くらいに考えていた。しかし6月半ばに急に自分の本を出してえ...と思い急遽作った。スケジュールを書き出してみたのに全然取り掛かれず、6月後半に制作と入稿、7月に納品されて即イベント申し込み、とギリギリ駆け込みだった。というか申し込み時点ではもう一冊は完成してなくて、価格設定をミスってしまった(セブンイレブンの小冊子印刷でA5サイズ28Pは140円だった、安くて便利)。ドタバタして主催の方に申し訳ない。

なんで急にやる気が出たかといえば、5月の東京文フリに行って強烈な刺激を受けたのと、バンドの音源制作が進むにつれて個人でもなんか作りたいな、と創作欲が湧いたからだ。文フリのあの雰囲気、プロもアマも分け隔てなく、同じ場所にブースを並べて作品を売っている場に強い憧れを持ってしまった。斜線堂有紀先生と喋ったり、滝本竜彦先生の存在を見つけたりして(エリーツのメンバーが3人くらい居た)テンションがぶち上がった一方、作家ではなく普段は会社員をやってるような一般の方が、熱量の高い作品を出していて、本当に良かった。商業出版だけではなく、同人でこんなに質の高いものを作ってる人たちが居るんだな…と感動してしまった。同好会で出展していたアニメの批評や、映画パンフの本、街歩きの本、そして個人的上半期読んだ本ベストの『うろん紀行』を出した「代わりに読む人」のブースに行けてよかった。

他にやる気が出た理由のひとつに、ここ半年くらいずっとHASAMI groupにハマっているということもある。偏執的な、時にノイズにまみれた、切実な曲ばかりだ。狂った制作ペースもふざけたような活動スタンスもホームページの感じも全てがツボだった。私は青木龍一郎氏のことを尊敬している。

あとは制作に取り組む時間の捻出、これが難しかった。仕事から帰った夜の時間に創作をするのはキツいものがある。通勤時間に構想を練って、夜に執筆するのが理想だけど全然出来なかった。かといって週末にまとめて書くにも集中力には限りがあり、やっぱり30分くらいずつでも平日にコツコツやるしかないのだと思う。30分だけやろうと机に向かったら、いつの間にか2時間書いてた、みたいなこともある。弱くてもエンジンをかけ続けることが大事だ。

 

制作には無料の「Libre Office」とかいうソフトを使った。写真と文字の段組みはこれで割とできる。しかし操作性に若干問題があるのですぐに貼り付けた写真がズレてストレスだった。文フリで話した人たちに「何のソフトで作ったんですか」と聞くと皆IllustratorInDesignを使っていたので、やはりお金をかけて環境を整えるべきかなと思った。一式揃えたからにはやる気も出るのだろうか。

 

作ったZINEの残部が僅かにあるので、売り切るためにもう一個くらいイベントに出たい。ネットプリントの方は一部の文字を修正(縦書きなのに英数字が横倒しになっている)するのと、表紙の枠の大きさを変えて、第2版として刷る予定。5部くらい地元の本屋で扱ってもらえたら嬉しい。どうやらZINEのイベントは他にもあるそうなので、スケジュールが合えば出展したり、ふらっと買いに行きたいと思う。あと、文フリも出たいと思う。またなんか書こう。