状況が裂いた部屋

旅行と読書と生活

きっかけについて

久々に旅行に出たり、友達と楽しく飲んだりしたおかげか、ここ数週間の過労で参ってしまっていた心が回復し、少しだけ前向きになれた。夏が近づき暖かくなったせいかもしれない。同時に創作へのモチベーションが上がってきたので、この機を逃さぬよう文章を…

ベトナム旅行記②

◯2日目 朝はのんびり起き、近くの店でまたフォーを食べる。さっぱりした味なのでさらっと食べられるし、何回食べても飽きない。一応こっちの主食なんだから飽きるわけないか。昨日より暑い気がするのでTシャツとタイで買ったステテコみたいなパンツという格…

ベトナム旅行記①

GWを利用してベトナムへ旅行に行った。日程は2018年5月3日〜7日。とは言っても3日の深夜に羽田を発ち、7日の早朝に成田へ帰ってきたので現地で過ごしたのは実質3日間。5月4日から6日の3日間の記録。 ◯1日目 1:25羽田発。機内は8割くらい席が埋まっていた。…

『スターウォーズ 最後のジェダイ』を観た

面白かった…。2Dの字幕版を2回、4DXの字幕版を1回観た。ようやく書いてもいい気がしてきたので文章を書く。 「ローグワン」が傑作と評され、一方で「フォースの覚醒」がいまひとつ評価されていない感じに納得してなかったけど(実は自分も「フォースの覚醒」…

一番強度の高いメディア

先日、映画「ブレードランナー2049」を観た。本当に美しい映画だった。大作のSF映画に期待されてそうな派手さはないけれど、圧倒的な映像美と「自分は何者なのか」という哲学的な問いを追求するストーリー、終始漂う物悲しい雰囲気、ラストの主人公の選択、…

大学3年の初夏

久しぶりにKensei Ogata「Her Paperback」を聴いていたら、大学3年のある時期の思い出がフラッシュバックしてきた。自分は感傷マゾの気があり、常に将来に希望が持てない後ろ向きな人間であるため、定期的に大学時代の楽しかった思い出に浸っては鬱になって…

総括と抱負

2018年。2017よりは字面が良い気がする。 平成30年。なかなか区切りが良い。なんとなくいい年になる気がしてきた。 先日、「2017年を漢字一文字で表すとどんな感じ?」と人に聞かれ、「ダジャレかな?」と返したら真っ赤になって肩を殴ってきた。痛い。 私の…

映画「リンダリンダリンダ」

2005年。山下敦弘監督。 何度も見返している大好きな映画を、改めて文章にするのはなんだか気恥ずかしいし、それなりに思い入れがあるため私情を挟まずに客観的な評論をするのは難しい。言い訳をして感想のみ。 簡単にストーリーを説明すると、学園祭を目前…

最高に粋な遊び

http://jaws-complete.tumblr.com/ 禁断の多数決のメンバーによる、スピルバーグの某映画への愛とユーモアに溢れた一連の映像作品。 単純にB級短編映画としてどれも面白いんだけれど、このプロジェクトの実の目的は「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」(…

「ただ座っている老人」についての考察

街を歩いていると時々見かける、何をするでもなくただじっと座っている人。大抵が老人で(どちらかと言えばおじいさんの場合が多い)、普通の民家の前などで、椅子だったり、玄関の石段だったりといった場所に腰をかけて、ぼうっとしている。目の前の道を行き…

読書の時間

恩田陸の著作に「小説以外」というエッセイ集がある。その中に収録されている「読書の時間」という一編は読書というメディアの真理を短い文章でこれ以上なく端的に言い表しており、初めて読んだとき心の底から感服してしまった。短いので思い切って全文を引…

マタギの話

「大宴会in南会津」というローカルなフェスに行ってきた。空気公団、ミツメ、スカートなど、ちょうど見たかったバンドが全部見れて本当に大満足だった。が、ここではあえて同会場で開催されたマタギの方のトークライブについて書く。 会場はこんな感じ。話者…

『エウレカセブン ハイエボリューション1』を観た

『エウレカセブン ハイエボリューション1』、公開初日に観てきた。新劇場版全三部作の第一弾。 テレビシリーズが終わったのが2006年、そこから11年を経ての劇場版。以前にストーリーや設定がだいぶ改編された『ポケットに虹がいっぱい』という劇場版もあった…

無題

・まとまった文章を書けなくなった。読むにも書くにも体力がいる。思い返せばきちんと書けたことなんて一度もなかった気がするけれど。ここで言う“体力”というのは能動的に何かに取り込む時に必要なモチベーション、知識の引き出し、そしてそれを人に見せる…

映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」

「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」を観た。正直な感想としては、面白くないとは言わないがうーん、イマイチ…という感じ。作画、音楽、声優さんの声、演技ははすごく好きだ。ただ中盤あたりからのストーリーがごちゃごちゃしていて(理解が足り…

愛と笑いの夜

iPhoneのメモ帳に残っていた、今年の5月頃の飲み会の記録。ゼミの同期、後輩と男3人でただ集まって飲んだだけなんだけれど、単純にとても楽しい夜だったので文章にしておく。 ある金曜日の夜、その飲み会は新潟の古町で決行された。古町は駅から徒歩20分は…

喫煙所の話

先日遊園地に行った。中学生の頃にディズニーランドへ行った以来なので10年ぶり。田舎にポツンと建っているその遊園地は、いい感じに寂れていてなんとも言えない情緒があった。店員さんもシルバー人材センターから来ました、みたいなおじいさんばかりで、皆…

タイ旅行記②

タイ旅行の記録の後半。 ◯3日目 前日にシンハービールをたらふく飲んだ割には早朝に目が覚める。ホテル内を探検して屋上で煙草を吸った。隣のホテルはプールがついていたが当然誰も泳いでいなかった。 この日は近場の寺院と王宮を見て、買い物をして移動、夜…

タイ旅行記①

2017年7月14日〜17日の日程で人生2度目の海外旅行へ行ってきた。行き先はタイ、友人と男2人旅。現地で過ごしたのはだいたい2日半、飛行機で日を跨いだので2泊4日の旅行だった。コンパクトなからとても楽しい旅行になったので書き留めておこうと思う。 ◯1日目…

日本版ボーナストラックの功罪

高校2年の夏に「Today」のPVを見て以来、ずっと自分の中でオールタイム・ベストバンドであるSmashing Pumpkins、そのTodayが収録されていて、バンドがブレイクしたきっかけとなったアルバムが2nd「siamese dream」。 全13曲、トータルタイム62分の名盤だが、…

SuiseiNoboAz@酒田music factory

酒田でフェスを見てきた。7月上旬の土日2日間を使った、各日1ステージのみの、小規模でいかにも地方のライブイベント、って感じのやつだ。なかなかに雰囲気が良くて楽しめた。ユニーク過ぎるパフォーマンスと格好良過ぎる曲で一瞬でファンになってしまったCH…

手帳が好き

手帳が好きだ。大学1年の頃から毎年買ってそこそこ活用している。手帳を選ぶ作業も好き。4月始まり派なので年度末にはだいたい本屋をうろついて手帳を物色している。一年に一冊しか買えないのがもどかしいがそれもまた良い。いま使っているのはかなりシンプ…

三部作について思うこと

僕の中のオールタイム・ベスト映画は12歳の頃から「BACK TO THE FUTURE」である。監督ロバート・ゼメキスはこの傑作の続編を絶対に作らないと決め、また他人に勝手にリメイクされないようあらゆる権利を買い占めているという。素晴らしいと思う。この傑作に…

「金字塔」から20年

今日で中村一義の1stデビューアルバム「金字塔」の発売から20年が経つらしい。発売日は1997年6月18日。「97’の世代」では一番影が薄い感じもあるが、相変わらず全国ツアーやフェスへの出演、新譜の発表などいいペースで活動していて嬉しい。ライブはなかなか…

無題

新潟で暮らして20年目になる。出身は新潟だけど、4歳になる直前まで父親の仕事の都合で東京で暮らしていた。親の離婚をきっかけに母の実家に帰った感じだ。この地方都市はこれぞという観光地はないが住み心地でいえばそこそこ悪くない、丁度良さのある街だと…

「バンド力」の話

昨年の5月にバンドに加入して、もうすぐ1年が経つ。 初ライブは6月だった。あれから月2本ペースでのライブ、EP1枚とスプリットCDの発売、自主企画と自主スタジオライブなど思い付く限りのことを悉くやってきたこれまでを振り返ると、つくづく運のいいバンド…

好きな小説のタイトル10選

・葉桜の季節に君を想うということ ・蛇行する川のほとり ・うたかたの日々 ・永遠も半ばを過ぎて ・風に舞い上がるビニールシート ・アンドロイドは電気羊の夢を見るか? ・あなたの人生の物語 ・砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない ・白夜行 ・青が散る 随分と…

雑記

・話題の新作映画が公開されるたびにTLに並ぶ感想やメタ的な評論(自分が映画クラスタをたくさんフォローしていたせいかもしれない)、そしてときどき流れてくるネタバレを見てしまわないうちに、と早めに映画館へ足を運ぶ自分 ・真空ホロウというバンドのHPの…

喫茶店の話

・家に居場所が無いので、相変わらず休日は喫茶店かサイゼリヤに入り浸っている。歩いて行ける距離にある純喫茶はとても雰囲気はいいのだけれど、近所のおばちゃん連中がたむろしてる時はやかましくて読書もままならないので車で移動して結局コメダ珈琲に流…

SuiseiNoboAz「liquid rainbow」

傑作だった。長い間、待ちに待った甲斐があった。前作「ubik」を超える最高のアルバムだと思う。本当に良かった。興奮が冷めないうちに文章を書く。 1月末、新譜の発売がアナウンスされた。ツイッターをしていたらいきなり目に飛び込んできた、おそらく新宿…