状況が裂いた部屋

旅行と読書と生活

2023年良かったもの

 

・FROLIC A HOLIC

3月。武道館1日目を配信で観た。演劇、コント、ライブ、トークなんでもありのエンタメとの触れ込みだったが本当に全部ごちゃ混ぜで完成された舞台で凄かった。
佐倉綾音が演じるアイドルキャラ(ラブちゃん)が馬鹿みたいな台詞を叫び、それをDJ松永が即座にサンプリングしてDJする、という件が良かった。シンプルにかっこいい。佐久間信行とcreepy nutsのラジオコーナーがリアルと虚構(コント)の両方いけてて凄い、こんなやり方あるのか。

一番のハイライトはR指定と"ラブちゃん"が飲みに行く話のところだろうか。説教されるうだつの上がらないラッパー役。からの菅田将暉抜き「サントラ」。サントラはそこまで好きではなかったのに、この時は本当に良い曲だと感じた。あとベレー帽に丸メガネの佐倉綾音が最高に可愛かった。あとは後半、満を持して登場した若林がやりたい放題やるのが面白かった。

 

WBC

準決勝のメキシコ戦、これまで観た試合の中で一番興奮した。相手の好投(エンゼルスのサンドバル)もありなかなか点を取れない焦れた状況から、7回に吉田の3ランで同点、また突き放されて2点差、そして9回の大谷と吉田の出塁からの村上のサヨナラ。劇的な試合で何度も叫んだ。野球の醍醐味の全てが詰まった試合だ。決勝のラストイニング、クローザー大谷vsトラウトの対決は永遠に語り継がれるだろう。映画も結構良かった。

今年は例年以上に野球へのモチベがあったので、5月にはハードオフエコスタジアムで巨人対DeNA戦を観戦した。先発は戸郷対バウアー。投手戦になるかと思いきや5本のホームランが飛び出す派手な試合となった。2-9で巨人の勝利。やはり点が入る試合はエンタメ性が高い。最高に楽しめた。

 

グリッドマンユニバース

2018年のベストアニメであり、キルラキルやプロメアを超えて最高に面白かった「グリッドマン」の劇場版。素晴らしい出来だった。ありがとうTRIGGER。正直マルチバースの細かい設定は分からなかったがそんなの問題にならないほど楽しめた。ラストの告白はストレートで、そこも良かった。SFもマシンも世界を救う話も大団円で、王道のラブストーリーが全部まとめて締める。美しい終わり方だ。しばらく余韻に浸っていた。個人的に楽しすぎた2018年を思い出して少しナーバスになるほどだった。

 

・走ること

1月の箱根駅伝を観て思い立ち、ランニングを始めた。3月頃から週1回ほど走るようになり、4月には晴れた日は毎朝走った。そして5月に佐渡トキマラソン、10月には新潟シティマラソンの10キロの部に出場。そこそこ楽しく走り切れたので次はハーフマラソンに挑む予定。文フリに出続けているのもそうだが、目標(締切)を設定して、やらなければならない状況に追い込まないと全く動かない性格なため、数ヶ月先の自分に期待をかけ続けたい。マラソンの翌日は筋肉痛がひどいので土曜開催を希望する。

 

・登山

身体を動かすという点で言えば今年は3回登山した。一番良かったのは福島の磐梯山。霧がやや濃く、頂上からの景色はいまひとつだった。しかし七合目あたりの林道を歩いた時、一瞬雲の隙間から筋のように光が差した瞬間が神々しいほど美しかった。あと山頂近くの山小屋で食べたきのこ汁とおにぎりが美味くて沁みた。来年こそ富士山に挑戦したい。とりあえず箱根に旅行して綺麗な富士山を望んでモチベーションを上げたい。

 

・文フリ

11月の文フリ東京に2年連続の出展。新作のエッセイ本を持って行った。結局新作はあまり売れなかったが香港旅行記は手持ち分を全て売り切った。文フリに間に合わせる、という締め切りを設定することで書くモチベーションになるので良い。来年はビックサイトに会場が変わるとのことで、また何か作って出たい。

 

・観た映画


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旧作も含めると30本観たが50は観たかった。『レザボア・ドッグス』が2024年1月に30周年記念リマスター上映されるので絶対に観る。

 

・1年のまとめ

コロナ禍がようやく終わり、平穏さが戻ってきたと感じる(この文章を書いている今は地震で大事になっているが)。あとTwitterがめちゃくちゃになったりしている。最近はネットの治安がどんどん悪くなっている気がする。それでも自分は相変わらずSNSは割と見てしまっている。

自分に関して。30歳になってしまった。まだ実感はないが、周りの同級生も当然ながら30歳になっており、まあそういうものかと普通に受け入れている。

最近意識が向いているのは、身体や精神を健康に保つこと。年寄りじみているが人生において非常に重要だ。料理をしたり、走ったりすることはやはり身体に良い。自分の身体に直接還元されることは、ダイレクトに良さが感じられていいな、と思う。何というか、即効性の達成感が得られる。ひとりで完結するところも良い。美味しい、とか、疲れてぐっすり眠れた、とか。気持ちよく生きていたい。

そして改めて思うこと。社会人になって一番大事なスキルは、どんな時でも自分の機嫌を自分で取ることだ。音楽やラジオを聴きながらの散歩、漫画や小説への没頭、車で隣街の銭湯に行くこと。そして時々3〜4日は住む街を離れて遠出して、日常生活から逃避すること。2024年は久々に海外へ行きたい。