状況が裂いた部屋

旅行と読書と生活

飛島旅行記①

山形県唯一の有人島、飛島へ旅行に行ってきた。1泊2日の小旅行。

自分は離島が好きで、時々船で島へ行く。今回は1泊で行ける距離で、かつ1泊で観たい場所を全部見れそうな手頃な島、という点でここを選んだ。最近行った島の中でも外周約10キロと一番小さい。自分が離島に求める要素があって、とても満足度の高い旅行になった。

 

○ 1日目

f:id:ngcmw93:20220919165659j:image

f:id:ngcmw93:20220923131012j:image飛島へは酒田港からフェリーに乗って渡る。その名も「とびしま」。所要時間は1時間半ほど。乗客は20人くらい。展望デッキに出ると秋田・山形の県境にある鳥海山がよく見える。富士山みたいな美しい形だ。

f:id:ngcmw93:20220919170142j:image

船内ではKindleで『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を読んだ。とても面白い。大作の宇宙科学SF。主人公が科学教師なのが良い。『火星の人』と同じくユーモア多めの語り口ですらすらと読める。

15:00、飛島の勝浦港に到着。超大型の台風が沖縄あたりに迫っていたが接岸には特に影響はなかった。

f:id:ngcmw93:20220923132019j:image
f:id:ngcmw93:20220923132015j:image船に積まれていた車がクレーンで荷下ろしされる。なかなか見ることのない光景だ。

 

f:id:ngcmw93:20220923132445j:image

飛島は半月型の島だ。基本的に東側の海岸に集落や港などがある。とりあえず商店でビールを買い、宿に荷物を置かせてもらう。徒歩で散策に出る。本当にいい天気だった。右手に日本海、左手に民家が連なる防波堤沿いを歩いた。穏やかな海の上をゆったりと鳥が飛んでいて、なんとも長閑だ。

 

f:id:ngcmw93:20220925212311j:image

とてもワクワクする入り口を見つけたので登る。5分ほど階段を上がったが行き止まりで何も無かった。津波の避難場所だったらしい。

 

f:id:ngcmw93:20220925212056j:imagef:id:ngcmw93:20220925212123j:image
f:id:ngcmw93:20220925212049j:imageテキ穴洞窟に辿り着く。中はひんやりと涼しい。人がひとりやっと通れるくらいの狭さ。奥の岩壁の上の方にわずかな隙間がある場所があって、先が気になったがよく見えなかった。外の看板を見るとその隙間は「第2洞 詳細不明」とある。ワクワクする。まだ地図に書かれていない謎の空間があるとはロマンがある。

 

いい空き地を見つけたので、一緒に行った旅の相棒(バンドのドラマー)とキャッチボールをする。この旅行の最大の目的、離島でキャッチボールを達成した。このためにグローブを用意してきた。キャッチボールはとても楽しい。バシッといい感触で球を取れたときや、投げた球が狙い通りのところにいったときに、すごい快感がある。お金をかけずに、単純な動作でこんなに楽しくなれるなんて、素晴らしい遊びだ。小一時間くらいしっかりと動いて、かなり気持ち良かった。筋肉痛は2日後に来た。

 

f:id:ngcmw93:20221001142344j:image泊まった民宿の食事は海鮮づくしだった。かなり美味い。昼飯にイカ丼を食べ、大量のイカを摂取していたが夕飯にも出た。あと味噌汁もイカだった。しばらくイカは要らない気分だ。


f:id:ngcmw93:20221001142340j:image一服してたら路地がいい感じだった。街と呼べるほど店はないし人もあまりいないけど、離島にも生活があり、路地が発生している。巨人対阪神のナイターを観ながら酒を飲み、シーソーゲームの末に巨人が逆転勝ちしたので満足して寝た。今年の野球は本当に面白い。